DCMnews|9月にエンチョー完全子会社化/株式交換による経営統合

M&A

DCMホールディングス(株)(東京都品川区、石黒靖規社長兼COO、DCM)は、静岡県に拠点にホームセンターを展開する(株)エンチョー(静岡県富士市、遠藤秀男社長)を子会社化する。

5月9日(金)、DCMホールディングスを完全親会社、エンチョーを完全子会社とする株式交換を締結した。株式交換の割当比率はDCMが1、エンチョーが0.85となる。実効日は9月1日。エンチョーは8月28日に上場廃止の予定。

2024年、エンチョーからDCMに対して、経営統合に関する打診を行ったもの。エンチョーでは競争激化に加え、原材料価格の高騰に起因する販売価格の上昇や個人消費の停滞、店舗運営コストの上昇が企業収益を圧迫していることから、進行中の中期経営計画達成は、厳しい状況となっていた。

DCMではエンチョーとの経営統合により両社の有する人材、資産、ノウハウ等の経営資源を活用することが可能となり、企業価値向上に資するとの認識から2024年12月にエンチョーに対し、経営統合の意向を表明した。2025年2月から両社で協議を重ねてきた。DCMでは次の4つのシナジー効果を見込んでいる。

① 仕入・販売促進・システム・物流体制
DCMブランドのプライベートブランド商品を含め、共通商品の導入によりスケールメ
リットを活かした値入改善、販売促進の効果拡大とともに、システム・物流網の再構築により、効率的な経営体制の構築
② 店舗開発・運営
両社の店舗開発機能及び店舗管理・運営等のノウハウ共有により、より効率的かつ機動的な出店、店舗運営
③ 本社・本部機能の合理化
本社・本部機能をDCMホールディングスに集約することにより、中部エリアの特性に
合わせた営業施策の打ち出しや迅速な対応、また本社・本部コストの低減
④ 人材交流
両社の人材が持つノウハウを互いに共有することで、他のホームセンターや小売業にはない専門性を発揮し、業界の中で高い競争力、高い顧客満足度を誇る店舗運営の実行

また、DCMグループにとっても、グループ店舗が少ない静岡県地域における営業ノウハウを取り入れるメリットを挙げている。

関連カテゴリー

M&A

M&A 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧