近商ストアnews|PB「Harvesクオリティ」から「媛の宝真鯛」を3/25新発売
近鉄グループの(株)近商ストア(大阪府松原市、粕本源秀社長)は、愛媛県の養殖真鯛を「媛の宝真鯛(ひめのたからまだい)」として、同社オリジナルブランド「Harvesクオリティ」のラインナップに追加した。3月25日(水)から「Harves LINKS UMEDA店」を含む36店舗で販売を開始する。
同社は2018年5月から特徴をもったこだわり商品を「Harvesクオリティ」として商品化している。農産、水産、畜産、惣菜、そして大福など、2月末時点で33アイテムに上る。
水産部門においては、これまでに「鹿児島県育ちの養殖うなぎ」「長崎県育ちの松浦ぶり」「長崎県育ちの松浦とらふぐ」「淡路島産一番網ちりめん・一番網釜揚げしらす」などを提供している。
同社は、かねてより「鯛」を「Harvesクオリティ」に加えるべく商品の開拓を進めてきた。そこで注目したのが愛媛県の養殖真鯛だ。愛媛県は養殖真鯛の生産量において、1990年から全国1位(農林水産省「漁業・養殖業生産統計」)を誇る。
「媛の宝真鯛」には3つのこだわりがある。
1つ目は餌へのこだわり。飼料に含まれる緑茶カテキンやポリフェノールの効果によって肉質が締まり、体脂肪が過剰に蓄積せず、天然魚に近い旨さと歯ごたえが得られる。
2つ目は生産者(養殖会社)へのこだわり。毎日の水温・気温の変化への対応、酸素濃度計測、餌の量の調整など、魚のコンディションを常に観察し、生育尾数を制限した「ゆったりイケス」で育てている生産者3社に限定している。また、愛媛県の八幡浜市、宇和島市、愛南町の3つの海域の生産者に分散させることで、品質維持が難しい産卵期や赤潮時にも対応できるようにした。
3つ目は鮮度へのこだわり。正午ごろに愛媛県で水揚げし、当日中に海水温を管理した「活魚車」で大阪まで陸送し、翌日には店頭で販売する。また、加工会社に対して、活〆方法や活〆時間も指定するなど徹底した鮮度管理を行っている。
「媛の宝真鯛」の販売形態はお造りが中心だ。ただし、時期や水揚げ状況によって販売価格や販売量は変動する。
近商ストアは大阪府に22店、奈良県に13店、京都府に4店の計39店舗を展開する。