良品計画news|丹沢大山茶を使用した「ミルクハーバー」新発売
(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)は、神奈川の茶畑再建に取り組む(株)茶来未(神奈川県藤沢市、佐々木健社長)とともに、県内のお茶の生産を取り巻く社会課題を解決すべく、横浜銘菓を展開する(株)ありあけ(神奈川県横浜市、堀越隆宏社長)の協力を得て、丹沢大山茶をたっぷり練り込んだ「ミルクハーバー 丹沢大山茶」を開発した。6月9日(金)から無印良品神奈川エリア37店舗と、オンラインストア内「諸国良品」において数量限定で販売する。
商品の概要は以下の通り。
•ミルクハーバー 丹沢大山茶
練乳とはちみつを使用したしっとりした生地に、特製の白餡を包んだ洋菓子「ミルクハーバー」に、神奈川県産のお茶「丹沢大山茶」をたっぷり練り込んだ。価格は1個/160円(税込み、以下同じ)、5個/800円(化粧箱入り)。販売数量は1個売りが2340個、5個売りが5000箱の予定。
•丹沢大山茶 ティーバッグ
神奈川県松田町寄(やどろき)地域を中心に栽培された爽やかな香りと力強い旨み、程よい渋みのある、手軽に楽しめる煎茶のティーバッグ。価格は1袋(7ティーバッグ入り)600円。販売数量は900個の予定。
同社は、地域住民とともに地域課題に取り組むことを目指し、2021年9月から地域事業部を設置し、地域の企業や行政と協力してその地域独自の商品開発や地域活性化に努めている。地域事業部の1つである横浜事業部では活動の一環として神奈川の地域産品を横浜エリアの店舗で紹介・販売している。
神奈川県松田町では、古くからお茶が栽培されてきた。香りのよいお茶は昼夜の寒暖差や霧などによって育まれるため、山の斜面や頂上付近での生産が適している。一方で、山の斜面での重労働に加え、生産者の高齢化・後継者不足などの理由で耕作放棄地が拡大し、里山の荒廃や減少など多くの課題がある。
また、ライフスタイルの変化に伴いお茶の飲み方も変化している。手軽に購入して携帯できるペットボトル茶が普及・浸透したこともあり、手間をかけてお茶を急須で淹れて飲む人が減り、茶葉自体の消費量が減少したことで、それらを扱う販売店の減少やそれに伴う小規模取引の流通も難しくなっている。
今回「神奈川県のお茶」の再建に取り組む「茶来未」とともに、この課題解決に向けて地元企業を広く活動に巻き込みたいという思いから、手に取りやすい価格でお茶と合うお菓子をつくれないかと検討し、横浜銘菓を展開する「ありあけ」に相談したところから、「ミルクハーバー 丹沢大山茶」の商品化が実現した。
「ミルクハーバー 丹沢大山茶」に使用した神奈川県松田町寄(やどろき)地域を中心に栽培された「丹沢大山茶」は 2022年9月から横浜市内の一部店舗で販売している。店舗では、自分で淹れて飲むお茶の良さを知ってもらうためのお茶の淹れ方教室などのワークショップも実施している。
今回、商品の開発にあたっては、「ミルクハーバー」の美味しさを保ちながら、より緑茶をお客様に感じていただけるように三者で協議をしました。パッケージは、無印良品店舗で違和感なく販売できるシンプルな体裁にし、ベースの色は緑茶ならではの少し黄味がかった緑を採用、贈り物需要を考え化粧箱は熨斗をイメージしたデザインにしました。また、横浜から世界に広がったといわれる日本茶に由来し、ありあけのミルクハーバーのパッケージに描かれている「さいべりあ丸」は、茶畑をイメージした「山」を抜けた先の海に配しました。個包装は、緑と透明のボーダーにすることで、透明部分からは中身が視認できます。
今回は「ミルクハーバー 丹沢大山茶」のほか、手軽に風味豊かなお茶を楽しんでもらえるよう、「丹沢大山茶 ティーバッグ」も同時に発売する。いずれも数量限定での発売だが、持続可能な活動とすべく、今秋も発売する予定だ。