中部地区ローソンで、ローソンファーム愛知生産のキャベツ販売を開始

ローソンは今年2014年9月に、中部地区では初めてとなる農業生産法人「株式会社ローソンファーム愛知」(愛知県豊川市、代表取締役社長:藤田真海)を設立した。
「ローソンファーム愛知」で生産されたキャベツと、キャベツを使用した「ローソンファームキャベツ包み焼」を12月19日(金)より順次、中部地区の「ローソン」「ローソンストア100」、「ローソンマート」で販売する。

 

「キャベツ1/2玉」商品は、ローソン1266店、ローソンストア100の137店、ローソンマート7店で、また「ローソンファームキャベツ包み焼」はローソン1266店で販売する。

ローソンファームは地域の有力農家との共同出資による専用農業生産法人だ。野菜や果物をローソングループ店舗に安定供給し、同時にオリジナル商品の原材料として使用する。今回の愛知法人設立で全国に20カ所目となるが、ローソンファームは2015年度末までに40カ所に拡大される予定。

現在運営されているローソンファームは、北海道では北海道本別、十勝、北海道岩内の3カ所、東北が秋田、石巻(宮城)の2カ所、関東甲信では茨城、千葉、山梨の3カ所、中部の愛知、関西では兵庫、中国は鳥取、広島神石高原町の2カ所、四国が愛媛、そして九州は大分、豊後大野、熊本、宮崎、いちき串木野、薩摩、鹿児島7カ所の計20カ所。

今回、中部では初となる「ローソンファーム愛知」の生産地は愛知県豊川市。温暖な気候で水資源に恵まれた全国屈指の畑作農業地帯と評される。この地で、秋冬期にはキャベツ・白菜を、夏期にはナス・とうもろこし・オクラを生産する。生産された農産物は、そのまま店舗で販売されるほか、調理麺などの中食商品の原材料にも使われる。

コンビニは生鮮を強化しているが、中でもローソンは生鮮コンビニ「ローソン100」を展開する。さらに「生鮮・惣菜を強化する市場」をコンセプトとする「ローソンマート」という新たなフォーマートを開発中だ。
その一方で、安全でおいしい野菜を提供するために「グリーンプロジェクト」と呼ばれる活動を推進している。農産物宅配の「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る 会」への出資、あるいは健全な土づくりから栽培を行う中嶋農法による生産も展開している。そのうえで、ローソンファームの拡大。コンビニの中で一番、積極的に農業事業への直接参入を試みる。

スーパーマーケットや総合スーパーと異なり、コンビニエンスストアは農産物の扱いアイテムが少ない。加工調理品を加えても、多品種の農産物を生産する必要 がない。つまり品揃え型小売業ではない。したがって、直営農業が採算に乗りやすい。ただし、その生産物の品質が安定するか否かは別の問題だ。バーチカルマーチャンダイジングの根本的な問題を抱えつつも、絞り込んだ生産と絞り込んだ販売というシンプルさは、ローソンファームの強みとなっている。

 
■「ローソンファーム愛知」概要
会社名  :  株式会社ローソンファーム愛知
住所  :  愛知県豊川市当古町西新井55番地
面積  :  1.5ヘクタール
出資者  :  藤田 真海 73%%、藤田 明布1%、宮川 明1%、(株)ローソン15%、(株)芋銀10%
代表者  :  代表取締役社長 藤田真海
資本金  :  500万円
栽培品目 : キャベツ、白菜、ナス、とうもろこし、オクラ
年間計画収穫量  :  約177トン(キャベツ90トン、白菜35トン、ナス28トン、とうもろこし15トン、オクラ9トン)
 販売額  :  約2200万円(2015年度計画)

 

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