イオンモールnews|幕張新都心で「スマートモール」化の実証実験開始

イオンモール(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長) は、11月11日(月)、国内外の企業と連携して進めている「スマートモール」の実証実験を「イオンモール幕張新都心」(千葉県千葉市)で開始すると発表した。

顧客の消費環境の変化やデジタル化の進展に対応するため、2018年4月にデジタル推進部を新設した。そして、幅広い世代の来店動機の創出と買物環境の向上につながる「スマートモール」化を推進している。

まずはイオンモール幕張新都心をパイロット店舗として、「来店客のストレス軽減」「モールのコンビニエンス化」「情報発信力の推進」「インバウンド対応」「ES(Employee Satisfaction:従業員満足度)向上」につながる省人化・省力化の視点で機器を導入し、効果を見ながら全国への水平展開を進めていく。

イオンモール幕張新都心では5つの取り組みを行う。
⑴「小型AIインフォメーション」と「お買い物ナビ」の設置。
小型AIインフォメーションは、タブレットとマイクで構成された小型の案内システム。インフォメーションデスクへ行かなくてもいいように施設内の4カ所に設置する。トイレ、ATMなど館内施設の場所やバスの時刻表をはじめ、ショップ名、買物の目的などの問い合わせに音声で答えてくれる。日本語のほか、英語・中国語・韓国語の3か国語にも対応している。

お買い物ナビは、店舗横断型商品検索システム。館内の1カ所で目的の商品を探索したい、その場で商品を比較したい、という要望に応えるため、モール内専門店の商品を店舗横断で検索し、商品と店舗を案内する。商品カテゴリーやフリーワードでの検索のほか、画像検索のアルゴリズムを用いて、顧客が持っている画像から検索することも可能である。

今回の実証実験では、日頃から幕張新都心で問い合わせの多い靴や鞄に限定する。幕張新都心では11月1日~12月26日、イオンレイクタウンでは11月20日~12月26日の期間で実施する。

⑵「ショッピングモビリティ」の貸し出しとスマホ充電器レンタルスポットの設置。
60歳以上の利用者に向けて、「ショッピングモビリティ」のレンタルを開始する。大きな荷物を入れることができるカゴ、シニア世代が安心して操作できるハンドル設計、長時間乗っても疲れにくいシートを装備した同社オリジナルのショッピングモビリティを開発した。祝日を除く月曜日~金曜日の10時から17時まで60歳以上の顧客に貸し出す。年内は初回の利用は無料だが、2回目以降は2時間で200円。

また、スマホ充電器のレンタル・返却ができる「Charge SPOT」を設置する。館内複数箇所に設置することによって、スマートフォンや各種モバイル機器の充電切れを気にすることなく、ゆっくり買物や食事を楽しむことができる。このサービスを利用するにはCharge SPOTのアプリが必要。

⑶情報発信力を高める。
全館プロモーションや季節装飾用の天吊り装飾バナーを、透明LED付きフィルム利用のサイネージに置き換える。透過画像や動画放映など、今までにない新たな館内装飾やビジュアル表現が可能になる。閉店後省力化とともに布や紙資源の削減にもつながる。

⑷インバウンド対策として翻訳機と映像通訳を導入する。
インフォメーションにポケットサイズの翻訳機「ポケトーク」と映像通訳「みえる通訳」を用意する。ポケトークは74言語に対応する。みえる通訳はタブレットを利用することで、通訳オペレーターにつながる映像通訳サービスで10カ国語に対応する。

⑸専門店従業員向け業務用タブレット「イオンモールワークス」を導入する。
イオンモールワークスは、モールに出店する専門店へのアプリを活用した業務改善サービス。タブレットに専用アプリを搭載し、各種届出書の申請・承認、イオンモール事務所からの文書やアンケートの配信を行う。専門店従業員の業務を効率化するとともに、ペーパーレス化を図る。専用通信環境においても、タブレットをモール館外へ持ち出すと自動的に電源オフする仕組みやGPSを導入することにより、高度なセキュリティを実装した。

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