4月コンビニ統計|既存店0.7%増/高温・好天で花見やGWの行楽需要伸びる
4月のコンビニエンスストア「統計調査月報」が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。
4月は平均気温が高く、好天に恵まれた日が多かった。そのため、花見やゴールデンウイーク前半の行楽需要を取り込み、売上げが伸びた。カウンタ―商材や惣菜、サラダなどの中食、冷凍商品に加え、冷し麺や調理麺、飲料、アイスクリーム、デザートも売上げを伸ばした。
4月の既存店売上高は7836億2600万円で、前年同月比0.7%増と4カ月続けて前年を上回った。しかし、客数は26カ月連続減。12億8346万人で0.8%前年を下回った。客単価は610.6円で1.4%増。
店舗数は、前年同月より1.7%増で929店舗増加して、5万5465店舗。
全店ベースの売上高は8910億5000万円で3.0%増。客数は14億3746万人。1店舗当たりの平均日販は53万5500円、客数は864人。客単価は613.5円で1.0%増。
商品分野別売上高では、日配食品(1.5%増)と加工食品(0.6%増)が好調。一方、非食品(0.1%減)とサービス(0.3%減)は前年を下回った。
調査対象企業は7社。(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソン。
大手コンビニ3社の4月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。
セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数2万0337店
既存店売上高 +1.6%
既存店客数 ▲0.3%
既存店客単価 +1.9%
全店売上高 +5.1%
ファミリーマート
総店舗数1万7114店(ファミマ1万5047店、サークルK・サンクス1146店、エリアフランチャイズ(沖縄・南九州・JR九州R)921店
既存店売上高 ▲0.1%
既存店客数 ▲1.2%
既存店客単価 +1.1%
全店売上高 ▲1.2%
*全店売上高の伸び率は、ファミリーマートとサークルK・サンクスの合算値
ローソン
総店舗数1万4159店
既存店売上高 ▲2.0%
既存店客数 ▲1.2%
既存店客単価 ▲0.8%
全店売上高 +5.0%
4月の既存店売上高は、セブン-イレブンが1.6%プラス。ファミマは▲0.1%、ローソンは▲2.0%と前年割れ。客数は、3社とも前年を下回った。さらにローソンは、客単価もマイナスだった。