6月商業動態統計|卸売3.9%増・小売1.8%増と好調で販売額39兆3.3%増
経済産業省から6月度の商業動態統計速報が発表された。
「卸売業」と「小売業」を合わせた商業販売額は38兆9720億円で、前年を3.3%上回った。季節調整済みでは▲1.5%。
卸売業の販売額は、27兆1960億円で3.9%プラス。季節調整済みは▲2.5%。鉱物・金属材料の12.5%増をはじめ、農畜産物・水産物など9業種が前年を上回った。一方で、衣服・身の回り品、家具・建具・じゅう器、医薬品・化粧品は前年に届かなかった。
そのなかで、大規模卸売店の販売額は9兆9655億円で4.3%プラス。鉱物39.5%増など5業種が増加。輸送用機械器具▲10.1%など3業種は前年割れとなった。
小売業の販売額は11兆7750億円の1.8%増。季節調整済みでは1.5%増。商品別に見ると、燃料小売業16.7%など7業種が前年をクリアしたが、織物・衣服・身の回り品▲2.1%と自動車▲5.1%の2業種は前年を下回った。
業態別に見てみよう。百貨店とスーパーは既存店の伸び率も発表されている。
[百貨店]
全店売上高5331億円で2.6%増(既存店4.0%増、以下同じ)。季節調整済みは4.7%。
主力の衣料品は4.3%増(5.5%増)。婦人・子供服・用品は4.2%増、紳士・用品は4.6%増と好調。その他衣料だけは▲4.2%だった。飲食料品は▲2.0%(▲0.2%)。
[スーパー] 〈総合スーパーと大手食品スーパーマーケット〉
全店売上高1兆0699億円で1.9%増(0.3%増)。季節調整済みは1.8%増。
主力の飲食料品は2.4%増(0.5%増)。衣料品は▲2.3%(▲1.4%)。
[コンビニエンスストア]
売上高の合計は9978億円で2.5%の増加。
商品販売額合計は9360億円、1.6%プラス。内訳は、ファストフードおよび日配食品が2.3%増、加工食品は2.6%増。一方で、非食品は▲0.2。サービスは19.1%と二桁増で大きく伸長した。店舗数は0.1%増えて5万6294店。
[家電大型専門店]
全店販売額は、3504億円で7.6%プラス。
AV家電の16.3%増をはじめ、通信家電9.2%増、生活家電9.1%増など好調に推移。唯一、カメラ類が▲2.0%と苦戦した。店舗数は2540店で1.5%増加した。
[ドラッグストア]
全店販売額は5389億円で6.0%アップ。
食品9.6%増、トイレタリー7.0%など9カテゴリーすべてが前年超え。店舗数は5.0%増加し、1万5407店舗。
[ホームセンター]
販売額は、全店で2689億円で0.3%減。
電気6.2%増、インテリア3.4%増など6カテゴリーがプラス。一方で、園芸・エクステリア▲6.2%など3カテゴリーが低迷した。店舗数は1.1%増加して、4325店舗となった。
家電大型専門店 +7.6%
ドラッグストア +6.0%
百貨店 +2.6%
コンビニエンスストア +2.5%
スーパーマーケット +1.9%
ホームセンター ▲0.3%
6月は、家電大型専門店とドラッグストアが伸び率も高く好調。百貨店、コンビニエンスストア、スーパーマーケットも前年クリア。ホームセンターだけが前年に届かなかった。