8月コンビニ統計|既存店1%増・客数30カ月ぶりに微増/大手3社は増収
日本フランチャイズチェーン協会から、8月のコンビニエンスストア「統計調査月報」が発表された。
調査対象企業は、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの7社。
8月の売上高は、既存店、全店ともに前年同月を上回った。全国的に平均気温が高く、夏休みなどの行楽需要の高まりで、飲料やアイスクリーム、冷やし麺など夏物商材が伸長した。また、カウンタ―商材や弁当、惣菜・サラダ・冷凍食品などの中食が引き続き好調に推移した。
既存店売上高は、8731億1600万円。前年同月比1.0%増で、3カ月連続で前年を上回った。客数は0.03%増の14億0194万人。わずかながらも30カ月ぶりにプラスに転じた。客単価は623円。41カ月連続して伸長している。
店舗数は、前年同月より0.7%391店舗増えて、5万5483店舗となった。
全店ベースの売上高は9848億2500万円で2.9%増。客数は15億5712万人2.4%増と10カ月連続増だ。
1店舗当たりの平均日販は57万2600円、客数は905人。客単価は633円0.5%増と14カ月連続前年をクリアしている。
商品分野別売上高では、日配食品1.3%増、加工食品2.9%増、非食品は0.2%増。サービスは5.9%減と、前年を下回った。
大手コンビニ3社の8月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。
セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数 2万0596店
既存店売上高 +2.0%
既存店客数 ±0.0%
既存店客単価 +2.0%
全店売上高 +5.3%
ファミリーマート
総店舗数 1万6720店(ファミマ1万5581店、サークルK・サンクス221店、エリアフランチャイズ〈沖縄・南九州・JR九州R〉918店)
既存店売上高 +0.9%
既存店客数 +0.9%
既存店客単価 ±0.0%
全店売上高 ▲0.3%
*全店売上高の伸び率は、ファミリーマートとサークルK・サンクスの合算値
ローソン(店舗数はローソングループ計、売上関連は単体)
総店舗数 1万4340店
既存店売上高 +0.2%
既存店客数 ▲1.3%
既存店客単価 +1.5%
全店売上高 +4.4%
8月の既存店売上高は、セブン-イレブンが2.0%、ファミマは0.9%、ローソンは0.2%と3社とも前年を上回った。客数は、ファミマは0.9%の増加、セブンーイレブンは横ばい、ローソンは1.3%減少だ。