10月コンビニ統計|たばこ増税影響し5カ月ぶりに既存店1.5%減
日本フランチャイズチェーン協会から、10月のコンビニエンスストア「統計調査月報」が発表された。
調査対象企業は、(株)セイコーマート、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの7社。
10月1日にたばこが増税されることを見越して、9月に買い置き需要が発生した。その反動で、10月はたばこ需要が低迷して、既存店売上高は前年を下回った。しかし、カウンタ―商材や冷凍食品、調理麺、調理パン、惣菜などの中食は好調に推移した。
既存店売上高は、8193億5600万円。前年同月比1.5%減で、5カ月ぶりに前年を下回った。客数は0.5%増加して13億6057万人。2カ月ぶりにプラスに転じた。一方で、客数減少をカバーしていた客単価は、43カ月ぶりに2%のマイナスとなった。602円だった。
店舗数は、0.9%増で5万5564店舗。前年同月より474店舗増加した。
全店ベースの売上高は、9158億6700万円で0.6%増。客数は14億9952万人で2.5%増と、2カ月ぶりに前年を上回った。客単価は611円で1.8%減。16カ月ぶりに前年に届かなかった。1店舗当たりの平均日販は、54万9400円、客数は900人。
商品分野別売上高では、日配食品0.7%増。加工食品0.1%減、非食品は3.9%減。サービスは5.4%減。非食品は、たばこ需要で9月が13.8%と大幅増加した分、10月はマイナスとなった。
大手コンビニ3社の10月の概況を見てみよう(%は前年同月比)。
セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数 2万0622店
既存店売上高 ▲0.7%
既存店客数 +1.8%
既存店客単価 ▲2.5%
全店売上高 +2.7%
ファミリーマート
総店舗数 1万6697店(ファミマ1万5696店、サークルK・サンクス85店、エリアフランチャイズ〈沖縄・南九州・JR九州R〉916店)
既存店売上高 ▲1.6%
既存店客数 ±0.0%
既存店客単価 ▲1.6%
全店売上高 ▲3.8%
*全店売上高の伸び率は、ファミリーマートとサークルK・サンクスの合算値
ローソン(店舗数はローソングループ計、売上関連は単体)
総店舗数 1万4426店
既存店売上高 ▲2.3%
既存店客数 ▲1.2%
既存店客単価 ▲1.1%
全店売上高 +3.3%
10月の既存店売上高は、セブン-イレブンが▲0.7%、ファミマは▲1.6%、ローソンは▲2.3%と3社とも前年を下回った。客数は、セブンが1.8%増、ファミマは横ばい、ローソンは▲1.2%と三者三様だった。