10月スーパーマーケット統計|既存店0.3%増/相場高で青果8%増と好調

10月のスーパーマーケット販売統計調査が発表された。この調査は、日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の3団体の調査統計だ。調査対象企業は全国の270社。

10月の既存店売上高は、8672億9317万円で0.3%増と、7月から5カ月連続で前年を上回っている。また総売上高は8893億9182万円の1.4%増。

10月は、日曜日が一日少ない曜日回りで、好天が多く気温が高かった。この2つはマイナス要因になった。一方、プラス要因だったのは青果の相場高だ。青果は8%と大きく伸長した。

食品合計は8063億5101万円(90.7%)+0.7%
生鮮3部門合計 3089億4251万円(34.7%)+2.1%
・青果  1301億5199万円(14.6%)+8.0%
・水産  745億6522万円(  8.4%)+0.4%
・畜産  1042億2530万円(11.7%)▲3.4%
惣菜     921億7961万円(10.4%)+2.9%
日配     1752億7264万円(19.7%)±0.0%
一般食品 2299億5625万円(25.9%)▲1.4%

非食品    607億5614万円(  6.8%)▲3.2%
その他    222億8514万円(  2.5%)▲2.7%

※売上高(構成比)は全店 前年比は既存店

食品合計は0.7%増。夏場の猛暑、台風、地震などの自然災害の影響で、根菜類が前年に比べて相場高となり単価が上昇した。数量を大きく落とさずに済んだことで、売上げは8ポイント伸長した。

水産は、前年が不漁による高値となったサンマが、今年は漁獲量が回復して、好調に推移した。一方で、平年より気温が高めだったことから鍋物商材の動きは悪かった。

畜産は3.4%減。鍋物需要が大きく落ち込み、さらに鶏肉や豚肉の相場下落がマイナス要因となった。

惣菜は、前年、週末悪天候だったことで行楽需要が落ち込んだことの反動もあり、2.9%の増加となった。米飯類、唐揚げ、サラダ関連が好調だった。

日配は0%と横ばい。気温が高かったことで、おでんなどホット商材が苦戦した。納豆や梅干しなどは健康食品として何度もメディアに取りあげられ、売上げが伸びた。

一般食品は1.4%の減少。ハロウィン関連の菓子や、報道によるサバ缶特需が続いている。しかし、野菜の相場高の影響でドレッシング類は不調だった。

非食品は、3.2%減。気温が高かったことで、カイロなど冬物の動きが鈍かった。また、タバコ増税の反動減があった。

>スーパーマーケット販売統計調査2018年10月

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