3月百貨店統計|売上高5149億円0.1%増、高額品・インバウンドが牽引
3月の「百貨店売上高概況」が日本百貨店協会から発表された。調査対象店舗は78社216店で、2月から1社・1店舗減少した。
3月の売上高は5148億7878万円、前年比は0.1%と、2月に引き続き前年を上回った。
ラグジュアリーブランドを中心に、高額品とインバウンドが好調を維持した。雑貨と身のまわり品も前年をクリアした。また食料品も催事が好調だったことでプラスに転じた。春の改装効果もあった。
顧客別では、93.5%を占める国内市場は0.8%減とわずかに減収だ。一方でシェア6.5%のインバウンドは332億円で、過去最高の数値を記録した。
「主要10都市」は0.8%増で前年を上回った。名古屋3.0%、大阪2.6%、仙台2.0%、福岡0.8%、札幌0.7%、東京0.6%の6都市は前年を超えた。神戸▲5.4%、広島▲2.2%、横浜▲0.8%、京都▲0.3%の4都市は前年を下回った。
10都市を除く地方は1.4%減、23カ月連続でマイナスが続く。8地区中、北海道のみが0.7%と増収だ。近畿は横ばい。中国▲3.7%、東北▲2.7%、中部▲1.7%、関東▲1.6%、九州▲1.1%、四国▲0.4%は減収。とくに人口減少の続く中国、東北は低調だ。
それでも身のまわり品1.2%、雑貨3.6%が2カ月連続でプラスとなった。食料品も0.1%だが5カ月ぶりにプラスとなった。家庭用品▲6.6%は39カ月連続、衣料品▲1.4%は9カ月連続でマイナス基調にある。