4月訪日外客数統計|日本のGW10連休の影響で293万人0.9%の微増

日本政府観光局(JNTO)が、2019年4月の訪日外客数を発表した。

2019年4月の訪日外客数は292万6700人で、前年同月に比べて0.9%増加した。単月としては過去最高を記録した。また、4月までの累計は1098 万1000人となり、1000 万人を突破した。

増加の要因としては、イースター休暇が昨2018年の3月から2019年は4月後半になったため、欧米豪市場を中心に訪日者数が増えたことと、桜鑑賞旅行のプロモーション効果が挙げられる。一方で、日本のゴールデンウィークが10連休となって訪日旅行商品が高騰したこと、日本国内観光地の混雑などを理由として旅行者数が多い東アジア市場を中心に訪日需要が抑えられたことから、訪日外客数全体の伸びは鈍化した。

単月で過去最多を記録したのは、タイ、フィリピン、ベトナム、インド、カナダ、英国、フランス、イタリア、ロシアの9カ国。オーストラリア、米国、ドイツ、スペインの4カ国は、4月として過去最多となった。

とくに増加率が高かったのは、スペイン51.0%、イタリア35.7%、ドイツ25.7%、英国23.0%の4カ国。いずれの国も今年のイースター休暇が4 月後半からとなったことと、継続的に展開している訪日旅行プロモーションによる旅行先としての日本への関心・認知度が高まったことが訪日者数の増加につながった。

一方で、前年を下回ったのは、台湾▲14.2%、韓国▲11.3%、インドネシア▲7.7%、マレーシア▲6.3%、シンガポール▲2.4%の5カ国。

訪日者数が減少している国に共通しているのは、日本のゴールデンウィークの影響が大きかったことだ。個別に見ると、台湾は、昨年は5連休だった清明節休暇が今年は4連休となって旅行需要が抑えられた。韓国は、海外渡航先が多様化していることと韓国経済が低迷していることが理由だ。そしてインドネシアは、大統領選挙前で旅行需要が抑えられたことが影響している。

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