CCCnews|購買データ利用の5月Tポイント物価指数2.15%で過去最高値
CCCマーケティング(株)(東京都渋谷区、北村和彦社長)とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)(大阪府枚方市、増田宗昭社長)は、Tポイントのデータを活用した物価指数「T-POINT Price Index (Tポイント物価指数、以下TPI)」を発表している。これは東京大学大学院経済学研究科の渡辺努研究室との共同プロジェクトだ。
「消費者物価指数」(CPI:Consumer Price Index)は、全国の世帯が購入する財やサービスの価格の平均的な変動を測定するもので、総務省統計局が毎月作成して発表している。
一方、TPIは全国のTポイント提携先の「スーパーマーケット」「ドラッグストア」「コンビニエンスストア」「外食チェーン」を通じて日々蓄積される購買価格データをもとに集計した指数となる。全国で6928万人(2019年4月末現在の名寄せ後の利用会員数)が利用し、日本の消費額の約2%にあたる関与売上高8兆円超のTカードの購買データから得られる購買金額を、集約・集計・分析して導き出さした物価指数だ。
2019年5月度のTPIは、2カ月連続で過去最高更新となる前年同月比2.15%となり、集計開始から初めて2%台に達した。
業態別では、「スーパーマーケット」は上昇傾向にあり、プラスに転じた前月から0.36ポイント上昇している。「ドラッグストア」は前月比0.03ポイント下落の前年同月比1.05%、「コンビニエンスストア」は前月比0.01%下落の前年同月比3.77%で、8カ月連続で3%台を維持している。
2019年5月度のTPIを性別・年代別で見てみると、前年同月比上昇率では大きい順から、40~59歳・男性で2.80%、続いて60~79歳・男性で2.55%、40~59歳・女性で1.97%、60~79歳女性で1.78%。
最も上昇率が小さかったのは20~39歳・女性で1.35%だ。
全体では、男性の全年代の物価指数が2カ月連続で2%台に達するなか、女性の物価指数も全年代で上昇しているが、20~39歳・女性の伸び率は低い結果となった。
業態別では、「スーパーマーケット」は男女とも全年代で上昇しており、「ドラッグストア」は40~70代の男性が上昇し、その他は下落している。また「コンビニエンスストア」は前月比で横ばいだ。