7月6業態統計まとめ|長梅雨&日曜1日減で全業態不振/総合スーパー7.1%減

2019年7月の主要業態別売上高が出揃った。

百貨店協会の百貨店の動向、日本チェーンストア協会のほぼ総合スーパーの動静、3協会のスーパーマーケットのトレンド、日本フランチャイズチェーン協会のコンビニエンスストアの動き。この小売り主要4業態の調査に、日本ショッピングセンター協会のショッピングセンターと日本フードサービス協会の外食産業を加えた動向を概観する。外食産業は全店ベース、他は既存店ベースの数値である。

7月の売上高は6業種ともに前年を下回った。

外食産業0.5%減、コンビニ2.5%減、百貨店2.9%減、ショッピングセンター3.1%減、スーパーマーケット4.2%減、総合スーパー7.1%減。

7月のマイナス要因は全業態に共通している。長梅雨による日照不足と低温多雨で夏物商材の売上げが低迷したこと。また、前年より日曜日が1日少なかったことで客数減となったことだ。

外食産業は、ファミリーレストランを中心に客足が落ち込んだ。季節メニューの投入やメニュー価格の改訂等で客単価は上昇傾向にあるが、客数が減少している。

コンビニエンスストアは、飲料、アイスクリーム、冷やし麺などの夏物商材の売れ行きが不調だった。一方で温かい調理麺、惣菜、冷凍食品の中食は好調に推移した。

百貨店は、盛夏アイテムが不調だった。一方で、ラグジュアリーブランド、時計などの高額品やインバウンド消費は好調だった。月末は梅雨明けとともに気温が上昇し夏物商材への需要が伸長したが、月前半の低迷をカバーできなかった。

ショッピングセンターは、夏物衣料やビールなどの飲料品をはじめとした夏物商材の需要が低迷した。

スーパーマーケットは、寒暖差が激しさで、気温に応じた品揃えに対応できない店舗が多かった。また、7月の土日はほとんどが雨天だったため、客足が思うように伸びなかった。

総合スーパーは、食料品、衣料品、住関品すべてが前年を下回った。とくに衣料品は16.2%の二桁減と落ち込んだ。

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