8月外食産業統計|休日増で売上高3.5%増、2カ月ぶりに前年クリア
日本フードサービス協会によれば、8月の外食産業市場は気温上昇と休日数増加により、全体の売上げは103.45%と2カ月ぶりに前年を上回った。
台風の上陸や集中豪雨もあったが、土日祝日の合計が前年より2日多く、気温が上昇したことから、ファーストフードなどを中心に客足堅調となった。季節メニューの投入やメニュー価格の改訂等で客単価も上昇傾向が続いている。
ファーストフードの全体売上高は105.1%と前年を上回った。
「洋風」は、客数、客単価ともにプラスで売上げ4.5%増。「和風」は夏休みのファミリー需要を捉えたキャンペーンが功を奏して6.3%増。「麺類」は、期間限定商品などが好調で4.6%増。「持ち帰り米飯・回転寿司」もファミリー需要が好調で4.0%増。「その他」の7.5%増は、「アイスクリーム」が牽引した。
ファミリーレストランの全体売上高は前年同月比101.9%。
「洋風」は0.4%の微増、「和風」1.9%減と、有利な曜日周りにもかかわらず、禁煙店舗の増加が客足に影響した。「中華」は、子どもを対象にした販促効果で3.8%増。休日に客数を伸ばす「焼き肉」は、10.0%と大幅に前年を上回った。
飲酒業態は、ビアガーデンを中心に猛暑で売上げが伸び、「パブ・ビアホール」は売上高104.6%。「居酒屋」は店舗数減少に加え、お盆以降の集客が振るわず、98.1%にとどまった。ディナーレストランはお盆期間の集客が好調だったことと、新店効果から、売上げは103.5%となった。喫茶は季節のドリンクメニューが好調と、価格改定を導入する店舗の増大で、客単価が上昇して106.1%。
調査対象企業数は188社。店舗数は3万5544店舗。