8月商業動態統計|販売額37.3兆円2.6%減/卸売業4.6%減・小売業2.0%増

経済産業省が、8月度の商業動態統計速報を発表した。昭和28年(1953年)から始められた商業動態統計は国の機関統計である。小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向の把握を目的とするもので、毎月調査・発表される。その8月の商業販売額は37兆3190億円で全年同月を2.6%下回った。商業販売額は小売業と卸売業のすべての販売額である。

卸売業の販売額は25兆2650億円で4.6%減。そのなかで大規模卸売店の販売額は9兆1604億円で8.6%マイナスだった。
小売業の販売額は12兆0540億円で2.0%プラスだった。燃料の3.5%減以外はすべて増加している。

百貨店・スーパー販売額は1兆5897億円、前年同月比0.9%の増加となった。百貨店は4581億円、1.5%の増加(既存店は2.0%増)、スーパーは1兆1316億円、0.7%の増加(既存店は0.2%減)となった。

コンビニエンスストアの商品販売額とサービス売上高は、1兆0950億円、1.9%の増加だった。ファーストフードおよび日配食品、加工食品、非食品全てプラスだった。

家電大型専門店販売額は4108億円で17.4%増加した。とくに生活家電は26.7%、AV家電26.2%と大幅に増加した。一方、カメラ類が10.8%減、通信家電が6.6%減となった。

ドラッグストア販売額は5785億円、6.4%増加となった。調剤医薬品が14.1%増、その他が8.2%増、家庭用品・日用消耗品・ペット用品が8.1%増、食品が同7.7%増、トイレタリーが4.9%増、ビューティケア(化粧品・小物)が4.6%増、OTC医薬品が3.7%増、ヘルスケア用品(衛生用品)・介護・ベビーが3.5%増、健康食品が2.3%増と全てプラスだった。

ホームセンター販売額は2866億円、4.7%の増加となった。オフィス・カルチャーが4.8%の減少となったが、それ以外はすべて増加した。

業態別に増減を示すと、以下のようになる。
家電大型専門店    +17.4%(4108億円)
ドラッグストア      +6.4%(5785億円)
ホームセンター    +4.7%(2866億円)
百貨店          +2.0%(4581億円)
コンビニエンスストア +1.9%(1兆0950億円)
スーパー       ▲0.2%(1兆1316億円)

スーパー以外はみな前年より増加した。中でも、7月に大きく落ち込んだ家電大型店は1割以上の大幅な増加だった。

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