12月商業動態統計|販売額41.4兆円・5.1%減/ドラッグストア・コンビニ増収
経済産業省が、12月度の商業動態統計速報を発表した。
昭和28年(1953年)から始められた商業動態統計は、国の基幹統計である。小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向の把握を目的とするもので、毎月、調査・発表される。その12月の商業販売額は41兆4200億円で全年同月を5.1%下回った。商業販売額は小売業と卸売業のすべての販売額である。
卸売業の販売額は27兆6620億円で6.3%減。そのなかで大規模卸売店の販売額は10兆2063億円で6.3%マイナスだった。
小売業の販売額は13兆7580億円で2.6%のマイナスだった。医薬品・化粧品の3.3%増と無店舗小売業の0.2%増以外はすべて減少している。
小売業態別の販売額を伸び率順に並べると以下の通りになる。
ドラッグストア +4.1%(6077億円)
コンビニエンスストア +2.3%(1兆0633億円)
スーパー ▲2.0%(1兆3146億円)
ホームセンター ▲4.2%(3205億円)
百貨店 ▲4.8%(7049億円)
家電大型専門店 ▲11.2%(4478億円)
百貨店・スーパー販売額は2兆0195億円、前年同月比3.0%のマイナス。百貨店は7049億円の4.8%減(既存店は3.7%減)、総合スーパーは1兆3146億円の2.0%減(既存店は2.6%減)となった。衣料品は8.3%の減少、飲食料品も0.6%の減少だ。
コンビニエンスストアの商品販売額とサービス売上高は1兆0633億円、0.6%の増加だ。ファーストフードと日配食品は1.5%増、加工食品も1.3%増。一方、サービスは3.6%減、非商品0.1%減となった。
家電大型専門店販売額は4478億円で11.2%の減少。通信家電が25.1%減、カメラ類が23.5%減、生活家電が12.8%減、その他が8.5%減、AV家電画7.6%減、情報家電が7.1%の減少とすべてのカテゴリーでマイナスとなった。2019年の家電大型専門店販売額は4兆5363億円、前年比3.3%の増加となった。
ドラッグストア販売額は6077億円で4.1%増だ。商品別に見ると、調剤医薬品が9.7%増、食品が7.4%増、ヘルスケア用品(衛生用品)・介護・ベビーが5.7%増、トイレタリーが3.1%増、家庭用品・日用消耗品・ペット用品が2.5%増、健康食品が1.8%増、OTC医薬品が1.5%増、ビューティケア(化粧品・小物)が0.9%増となった。一方、その他が0.4%減少となった。
ホームセンター販売額は3205億円、4.2%の減少となった。電気が9.8%減、 カー用品 ・ アウトドアが8.1%減、 インテリアが7.2%減、園芸・エクステリアが4.2%減、その他が3.3%減、家庭用品・日用品が3.3%減、オフィス・カルチャーが2.9%減、DIY用具・素材が2.7%減、ペット・ペット用品が0.0%の横ばいとなった。