6月百貨店統計|売上高3829億円/前年同月比19.1%減でマイナス幅改善

日本百貨店協会(東京都中央区、村田善郎会長)発表の「百貨店売上概況」によると、6月の売上高は3829億円の前年同月比19.1%減だった。9カ月連続の減収だ。依然厳しい動向ではあるが、減少幅は前月の65.6%減から46.5ポイント改善した。調査対象店舗は前月と同じく、73社203店舗。

顧客別ではシェア99.3%を占める国内市場が14.6%減で9カ月連続のマイナスだが、前月から48.6ポイント改善した。

インバウンドは、入国制限の継続で、売上高90.5%減と5カ月連続して厳しい状況が続いている。

大都市の10都市では22.0%減、地方の10都市以外では11.3%減だった。

商品別では、「イエナカ需要」の高まりで、精肉や鮮魚などの生鮮食品、食器・キッチン関連、寝具などのリビング用品が健闘した。パラソルやサンダルなどの季節商材、ブライダル需要のジュエリーが良かった。学校再開により子供服も動いた。

中元は、店頭の減少をECの大幅な伸びがカバーして堅調に推移している。クリアランスは、開始時期の前倒しや分散開催・長期化、ECの拡大展開など、一連のコロナ対策が顧客ニーズに適合し、衣料品を含むファッション商材中心に動きが見られた。


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