8月百貨店統計|売上高3231億円・22.0%減/イエナカ需要・ECは好調

日本百貨店協会(東京都中央区、村田善郎会長)が発表した「百貨店売上概況」によると、8月の売上高は3231億2484万円の前年同月比22.0%減となり、11カ月連続の減収だ。調査対象店舗は前月と同じく、73社203店舗。

顧客別ではシェア98.9%を占める国内市場が17.8%減。

コロナ禍で入国制限が継続されていることから、インバウンドの売上高は86.1%減と、7カ月連続して厳しい状況が続いている。

大都市の10都市では26.1%減、地方の10都市以外では11.2%減だった。新型コロナウイルス感染拡大や記録的な猛暑から外出を控える傾向が一段と強まったことに加え、大型催事や夏休みイベントなどの中止・縮小が集客に大きく影響した。

商品別では、コロナ禍による帰省自粛により菓子関連を中心とした手土産需要が大幅に減少した。一方、イエナカ需要は依然として好調で、精肉や鮮魚、ビール、ワインなど酒類や、リビング・ダイニング家具、調理用品は健闘した。衣料品も、肌着やナイトウェアなどは堅調だったが、リモートワークからビジネス関連は苦戦が続いている。

EC売上げは、シェアは低いものの好調で、ネットでの取扱商品も増加傾向にある。また、人気の物産展などのオンライン開催も好評だった。

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