5月家計調査|消費支出28.1万円の11.6%増/住居支出3カ月連続増
総務省統計局発表の5月の「家計調査報告」によれば、2人以上の世帯の消費支出は28万1063円で、物価変動の影響を除いた「実質」では前年同月比で11.6%増だった。
また、2人以上の勤労者世帯の1世帯当たり実収入は、48万9019円と前年同月比2.6%(実質)減少した。2カ月ぶりの実質減少だ。
費目別消費支出(2人以上世帯・実質)では、設備修繕・維持、地代家賃などの「住居」が28.9%と3カ月連続で増加している。教養娯楽サービス、教養娯楽用耐久財の「教養娯楽」が24.0%増、自動車等関係費と通信の「交通・通信」は23.5%増、授業料、補習教育などの「教育」が22.8%増。いずれも前年はコロナ禍で緊急事態が発出されていたため支出が大きく抑えられていた。その反動によるもの。
また「食料」支出は外食・調理食品が伸びて2.1%増。一方で電気代0.24%減の「光熱・水道」は2.4%減となった。
家計調査は家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査し、景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定とウエイト作成などの基礎資料として利用されている。ただし全国約9000世帯を対象としているサンプル調査であることは、念頭においておきたい。