6月家計調査|2人以上の消費支出26万円で5.1%減/教育支出9カ月連続増
総務省統計局発表の6月の「家計調査報告」によれば、2人以上の世帯の消費支出は26万0285円で、物価変動の影響を除いた「実質」では前年同月比で5.1%減だった。
また、2人以上の勤労者世帯の1世帯当たり実収入は、90万4078円と前年同月比11.5%(実質)減少した。
費目別消費支出(2人以上世帯・実質)では、授業料等・補習教育などの「教育」が12.1%と9カ月連続で増加している。「保健医療」は2.7%増、「住居」は1.0%増加した。一方、家庭用耐久財・家事雑貨などの「家具・家事用品」は21.7%減と2カ月連続の減少となった。また、「被服及び履物」は15.1%減と4カ月ぶりの減少。「食料」支出は実質1.6%減だが、家庭での調理疲れからか、弁当や寿司などの調理食品は好調だった。
家計調査は家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査し、景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定とウエイト作成などの基礎資料として利用されている。ただし全国約9000世帯を対象としているサンプル調査であることは、念頭においておきたい。