8月商業動態統計|小売業前年比3.2%減/HC14%減・家電大型専門店18%減

経済産業省が、8月度の商業動態統計速報を発表した。小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向の把握を目的とするもので、毎月、調査・発表される。

その8月の商業販売額は43兆6200億円で、前年同月比プラス6.8%となった。商業販売額とは小売業と卸売業の合計販売額である。つまり商業とは小売業と卸売業の総称である。

卸売業は31兆6020億円の11.2%増、小売業は12兆0180億円の3.2%減となった。なお、商業販売額の季節調整済前月比は0.6%の減少で、卸売業は0.7%減、小売業は4.1%減だった。「季節調整済」とは、季節要因以外に曜日・祝祭日要因、うるう年要因などが調整されている。

小売業を業種別に見ると、燃料小売業が前年同月比12.9%増、自動車小売業が1.5%増、医薬品・化粧品小売業が0.6%の増加となった。一方、織物・衣服・身の回り品小売業が12.1%減、各種商品小売業(百貨店など)が9.0%減、無店舗小売業が4.8%の減少となった。

業態別に見ると、百貨店・スーパー販売額は1兆6079億円と、前年同月比4.8%の減少だ。

そのうちスーパー(総合スーパーと食料品スーパー)は1兆2976億円の2.3%減で、既存店も3.0%減。百貨店は3102億円の13.9%減、既存店も11.3%減少だった。商品別では衣料品20.6%減、飲食料品は0.5%減。

コンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は1兆0191億円で前年同月比1.2%の減少だ。ファストフードおよび日配食品は1.8%減、加工食品4.9%減、非食品は2.1%増となり、商品販売額は9707億円で前年同月比1.5%の減少となった。また、サービス売上高は484億円で前年同月比5.9%の増加となった。

ドラッグストア販売額は6442億円で0.5%増。

家電大型専門店販売額は3697億円で18.3%減。

ホームセンター販売額は2772億円で14.0%減。

業態別の売上高伸長率では、ドラッグストアだけが増加した。8月は気温が低く、雨が多かったことや緊急事態宣言で外出自粛傾向が高まったことから、どの業態も苦戦した。

ドラッグストア      +0.5%(6442億円)
コンビニエンスストア   ▲1.2%(1兆0191億円)
スーパー         ▲2.3%(1兆2976億円)
百貨店          ▲13.9% (3102億円)
ホームセンター      ▲14.0%(2772億円)
家電大型専門店      ▲18.3%(3697億円)

関連カテゴリー

統計 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧