6月スーパーマーケット統計|既存店3.1%増/総売上高9917億円3.9%増

一般社団法人日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、一般社団法人全国スーパーマーケット協会(NSAJ)のスーパーマーケット3団体が6月の販売実績速報値を発表した。3団体の集計企業数は270社、8376店舗。

総売上高は9917億4122万円で既存店前年同月比は103.1%、全店では103.9%だった。

食品合計は9054億5811万円で既存店103.5%。生鮮3部門合計は、3302億5472万円で101.5%だった。

単価の上昇が続いているが、人流の活発化もあって中食需要が伸長している。また節約志向による内食需要も堅調で、売上高は好調が続いている。一方で、コモディティ商品は、より低価格の商品を求める傾向が強まっている。

部門別では青果が1340億2610万円で既存店99.3%、全店100.2%。
相場安の傾向だったが買上点数は伸び悩み、やや不調となった。前年の土物類高騰の反動減が続いている。果実は相場高傾向で、柑橘類は不調だったものの、さくらんぼは好調とする店舗が多かった。ほかには、サラダ関連野菜、気温が高かった地域ではスイカやカットフルーツ、輸入果実ではバナナやキウイフルーツが好調だった。

水産は832億0469万円で既存店102.2%、全店103.2%。
燃料費や養殖飼料高騰により価格は高止まりが続いた。とくに、まぐろは価格高騰の影響が大きい。カツオは入荷状況により好不調がわかれた。刺身類ではタコやサーモン、塩干、輸入品のうなぎが好調だった。冷凍品や加工品の動きがよいとのコメントがみられた。

畜産は1130億2393万円で既存店103.8%、全店104.8%。
精肉全般で相場高が続いている。牛肉は不調、豚肉や鶏肉は比較的好調だった。牛肉はバーベキュー需要で苦戦したとのコメントもみられた。豚肉では挽肉など普段使いの商品を中心に好調。国産にも回復傾向がみられた。輸入の動きもよい。鶏肉は、ムネ肉を中心に好調。加工肉は値上げの影響で好不調の判断がわかれた。売上高は確保できても利益が出にくい状況が続いている。

惣菜は1046億5672万円で既存店105.0%、全店106.1%。
価格改定もあって一品単価が上昇し、好調が持続している。家庭での調理を避ける揚物類が好調をけん引している。行楽需要やイベントの再開で注文販売も好調、昼食・夕食需要も回復しており、米飯類の動きがよい。寿司や和惣菜は動きが鈍い。つまみ類や焼鳥などが好調とのコメントが多かった。

日配は2052億2959万円で既存店106.2%、全店107.1%。
値上げの影響が大きいカテゴリーとなっている。全般的に買上点数の減少が収まり、一品単価上昇により、好調に推移している。鶏卵は、商品供給が回復傾向にあり売上増となった。冷凍食品、洋日配ではチーズ、機能性乳酸菌飲料、和日配では納豆や豆腐が好調となった。気温が高かったことで、涼味食材、飲料やアイスの動きがよかった。デザート類は伸び悩んだ。

一般食品は2653億1708万円で既存店103.6%、全店104.4%。
全般的に販売価格上昇の影響を受けているが、点数減の傾向が収まり比較的好調だった。単価上昇と家庭調理の需要継続に支えられて食用油や調味料は堅調。レトルト食品や乾麺類、そうめんなど涼味関連、菓子や酒類も好調だった。米類は回復がみられた店舗が多かった。節約志向の高まりや、PB商品の伸長を指摘するコメントが多くみられた。

非食品は642億6492万円。既存店99.1%、全店99.1%。
マスクや除菌関連などの衛生用品は需要減少の影響を受けた。単価が上昇しているペットフードや家庭用洗剤が好調に推移した。トイレットペーパーなどの紙製品、カセットコンロなど行楽向け商品、殺虫剤や虫ケア用品の動きがよかった。ドラッグストアとの競合の厳しさを指摘するコメントがみられた。

その他が220億1876万円で既存店98.0%、全店で98.5%。

エリア別では北海道・東北地方103.9%、関東地方が103.1%、中部地方が103.2%、近畿地方が102.6%、中国・四国地方が103.7%、九州・沖縄地方が102.2%。全エリアで既存店の伸びが前年を上回った。

1店舗当たりの平均月商は1億1840万円、売場1㎡当たり売上高は7.1万円だった

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