7月SC統計|既存SC売上高12.7%増/猛暑で盛夏商材が高稼働

(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が7月の「SC販売統計調査」を発表した。既存SC売上高は前年同月比伸長率プラス12.7%だった。調査サンプル数は、506SC。

7月は、地域イベントによる外出機運の高まりや、インバウンド客の増加により来館数が増えた。また猛暑による盛夏商材の高稼働もあり、前年比2桁伸長となった。2019年と比較すると総合でプラス0.3%となり、コロナ禍前を上回った。

立地別にみると、中心地域は総合でプラス17.4%、周辺地域はプラス10.7%と、ともに2桁伸長となった。

中心地域・大都市は総合でプラス21 .6%。観光地や旅行客の往来が多いターミナル駅周辺のSCや地下街がとくに好調だった。

中心地域・中都市は総合でプラス9.8%。観光地や繁華街に立地するSCが好調だった一方、全国旅行支援が6月末で終了した地域では、来館数が減ったとの声がきかれた。

周辺地域は総合でプラス10.7%。レジャー需要にも対応する広域商圏の大型SCが好調だった。

地域別に見ると、北海道は、総合でプラス17.1%となり、他地域と比較して最も伸長率が高かった。国内外の旅行客や野外イベント、インターハイ開催により来館数が増加した。2019年比でも総合で中心地域プラス7.8%、周辺地域プラス2.5%とコロナ禍前を上回った。

関東と近畿はそれぞれ総合でプラス12.5%、プラス13.6%となった。大都市を中心に2桁伸長のSCがみられた。

九州・沖縄は総合でプラス15.0%と、北海道に次ぐ伸長率だった。とくに福岡市は大都市で最も高いプラス23.5%で、インバウンド客や水泳の世界大会開催による来館数増加が売上げに寄与した。

業種別にみると、「ファッション」は、盛夏商材が高稼働した。ファッション雑貨では、外出機運の高まりでサンダルなどの靴が好調だった。「雑貨」は、鞄などの旅行用品、冷感グッズなどの暑さ対策商品、紫外線対策商品が高稼働した。「飲食」は立地や地域問わず好調だった。団体利用やディナータイムのアルコール需要も高まっているとの声がきかれた。

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