8月商業動態統計|商業販売額48.0兆円1.7%増/小売業販売額13.4兆円
経済産業省大臣官房調査統計グループが毎月の商業動態統計速報を発表する。商業とは小売業と卸売業の総称であり、小売業・卸売業を営む企業と事業所・店舗の事業活動に関する動向を把握することを目的に調査される。
具体的には商業販売額の動向として、卸売業販売額と小売業販売額の動向、そして業態別の販売額の動向として百貨店・スーパー販売額、コンビニエンスストア、家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンターの統計数値が発表される。
8月の商業販売額は48兆0230億円、前年同月比1.7%の増加となった。内訳は卸売業が34兆6330億円(0.3%減)、小売業は13兆3910億円(7.0%増)。
なお、商業販売額の季節調整済(季節、曜日・祝祭日・月の長さの要因を調整したもの)前月比は0.5%の上昇、卸売業は0.9%の上昇、小売業は0.1%の上昇だった。
主要卸売業の業種別販売動向は以下の通り。
小売業を業種別にみると、飲食料品小売業が前年同月比9.4%増、自動車小売業が9.0%増、燃料小売業が7.9%増、各種商品小売業(百貨店など)が7.2%増、その他小売業が6.8%増、機械器具小売業が5.6%増、医薬品・化粧品小売業が3.9%増、無店舗小売業が3.5%増、織物・衣服・身の回り品小売業が0.9%増となった。
小売業を業態別にみると、8月の百貨店・スーパー販売額は1兆7855億円で前年同月比6.4%の増加。百貨店は4287億円(10.8%増)、スーパーは1兆3568億円(5.1%増)。
ちなみに、スーパーとは「売場面積の50%以上についてセルフサービス方式を採用している事業所であって、かつ、売場面積が1500平方メートル以上の事業所」であり、家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンターを除いた事業所を指す。
既存店は、百貨店が12.0%増、スーパーは4.2%増。
商品別では、衣料品が12.9%増、飲食料品は4.8%増となった。
なお、百貨店・スーパーの季節調整済前月比は、1.9%上昇して、百貨店は3.3%の上昇、スーパーは0.2%の低下となった。
8月のコンビニエンスストアの商品販売額およびサービス売上高は1兆1391億円で前年同月比6.3%の増加。商品別にみると、ファーストフードおよび日配食品が4159億円(6.8%増)、加工食品が3245億円(13.9%増)、非食品が3447億円(0.4%減)となり、商品販売額は1兆0851億円(6.3%増)。サービス売上高は540億円(4.7%増)。
8月の家電大型専門店販売額は3757億円、前年同月比3.9%増。
8月のドラッグストア販売額は7290億円、前年同月比7.6%増。ドラッグストアは好調が続く。
8月のホームセンター販売額は2766億円、前年同月比0.9%増。
家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンターの3業態についての詳細は別掲する。
6業態の前年増減率は以下の通り。
百貨店 +10.8%(4287億円)
ドラッグストア +7.6%(7290億円)
コンビニエンスストア +6.3%(1兆1391億円)
スーパー +5.1%(1兆3568億円)
家電大型専門店 +3.9%(3757億円)
ホームセンター +0.9%(2766億円)