9月家計調査|2人以上世帯消費支出は28.3万円2.8%減/食費12カ月連続減少
総務省統計局が9月の「家計調査報告」を発表した。全国約9000世帯を対象としているサンプル調査である。
家計調査は家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査し、景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定とウエイト作成などの基礎資料として利用されている。
9月は、2人以上の世帯の消費支出が28万2969円で、前年同月比は物価変動の影響を除いた実質では2.8%の減少となった。名目では0.7%増加した。前月比(季節調整値)は実質0.3%増加した。
費目別の消費支出(2人以上世帯・実質)で昨年同月比で増加したのは「光熱・水道」0.5%増、「交通・通信」12.4%増。
一方減少したのは「住居」11.2%減、「家具・家事用品」14.7%減、「被服及び履物 」18.3%減、「保健医療」1.5%減、「教育」9.7%減、「教養娯楽」1.6%減。消費金額の高い「食料」はマイナス3.7%で、12カ月連続で減少している。
また、勤労者世帯の実収入(2人以上の世帯)は48万7499円と、前年同月比で実質5.8%減少となり、名目でも2.4%減少した。