12月SC統計|既存SC売上高4.6%増/食料品・飲食が売上げを牽引

(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が12月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は513ショッピングセンター(SC)。

既存SC売上高は前年同月比4.6%増加した。12月は全国的に寒気が弱く、暖冬となったことで、冬物衣料の動きが鈍かったSCが多かった。一方で、クリスマスや忘年会、冬休みに入ったことで飲食業種が売上げを牽引した。年末はレジ客数・売上高・客単価ともに前年より増加したSCが多く、食料品が好調だった。福袋も衣料品より食物販の方が好調だったという声が聞かれた。

立地別にみると、中心地域・大都市は総合で8.3%増となった。インバウンド客の来館があったSCは大幅な伸びにつながった。旅行客や来街客、オフィスワーカーの来館が多いターミナル駅周辺のSCや地下街がとくに好調だった。

地域別では、関東が最も高く5.2%増。次いで、近畿が4.8%増、北海道が4.6%増、九州・沖縄が4.4%増だった。全国的に暖冬のなか、北海道は気温の低下や降雪によってアウターなどの高単価な重衣料やブーツなどの冬物商材が稼働し、売上げにつながった。一方で、四国は0.9%減と唯一マイナスだった。前年同月は全国旅行支援の実施によって域外からの旅行客の来館があったが、今年は支援が終了している地域もあったことから、反動減となった。

業種別にみると、「ファッション」は月中旬まで気温が下がらなかったことで冬物のアウターやブーツ、服飾雑貨が不調だった。「食料品」はクリスマス需要の洋菓子や、年末年始に向けたまとめ買いで好調だった。「飲食」は忘年会需要で大人数の予約が増えたことで好調だった。

関連カテゴリー

統計 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧