5月家計調査｜2人以上世帯消費支出は29万円1.8％減/教育支出は5カ月連続増

総務省統計局が2024年5月の「家計調査報告」を発表した。集計世帯数は全国の二人以上の世帯、7223世帯。

家計調査は家計の収入・支出、貯蓄・負債などを毎月調査し、景気動向の把握、生活保護基準の検討、消費者物価指数の品目選定とウエイト作成などの基礎資料として利用されている。

5月の消費支出は、2人以上の世帯で29万0328円で、前年同月比は物価変動の影響を除いた実質では1.8%減少し、名目では1.4％増加した。前月比(季節調整値)では、実質0.3％減少している。

費目別の消費支出（2人以上世帯・実質）で前年同月比プラスだったのは「教育」9.3％増、「保健医療」6.4％増、「交通・通信」4.2％増の3費目のみ。一方マイナスは、「家具・家事用品」は10.0％減、「光熱・水道」9.7％減、「教養娯楽」8.4％減、「住居」3.5％減、「食料」3.1％減、「被服及び履物」の0.4%減。

勤労者世帯の実収入（2人以上の世帯）は50万0231円で、前年同月比は実質3.0％増、名目6.4％増加した。