12月百貨店統計|売上高6616億円2.8%増/気温低下で冬物衣料が伸長

(一社)日本百貨店協会(東京都中央区、村田善郎会長)が2024年12月の「全国百貨店売上高概況」を発表した。調査対象は、70社178店。

12月の売上高は6616億1054万円で前年同月比2.8%増、2カ月連続のプラスとなった。

12月は、インバウンドと宝飾品などの高額商材や化粧品が高伸したほか、気温低下に伴う冬物需要の高まりから、主力の衣料品が伸長した。外商催事や物産展など各社のイベント施策も奏功し、年末商戦は活況を呈した。季節商材のおせちやクリスマスケーキも好調に推移した。

地区別では主要10都市で4.0%増加して、39カ月連続で昨対プラスが続いている。札幌の8.7%増を筆頭に8都市はプラスだった。一方、仙台は1.6%減、広島は3.4%減だった。インバウンド需要とラグジュアリーブランドなどの高額商品、衣料品が牽引した。美術・宝飾・貴金属と化粧品は二桁増と伸長した。

10都市以外の7地区では1.1%減で3カ月連続の前年割れだった。身のまわり品と食料品は苦戦したが、衣料品と雑貨は前年実績を超えた。

商品別では主要5品目のうち、衣料品、身のまわり品、雑貨、家庭用品の4つのカテゴリーで前年実績をクリアした。

主力の衣料品は5.7%増で、2カ月連続のプラス。天候要因などにより、重衣料や防寒アイテムが好調だった。身のまわり品は1.3%増で、39カ月連続プラス。時計など宝飾品やアクセサリーが伸長した。雑貨は7.7%増で、39カ月連続プラス。化粧品ではクリスマスコフレ、フレグランスが好調だった。家庭用品は0.5%増で、3カ月ぶりにプラスとなった。

食料品は2.2%減と前年割れした。物価高の影響もあり、生鮮食品のマイナスが大きく影響した。生鮮食品は6カ月連続でマイナスとなっている。

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