【2月SC】売上げ0.3%増ながら3月・4月、続々と大型SCオープン

2月のショッピングセンター(SC)販売統計調査が、一般社団法人日本ショッピングセンター協会から発表された。サンプル数は1月より6カ所増えて、519SCとなった。回答率は51.9%。

2月の既存SCの売上げは4306億9390万円で、前年同月比プラス0.3%。テナントは3256億2097万円でマイナス0.1%だが、キーテナントは1050億7293万円でプラス1.4%だった。好調だった業種はテナントが飲食・サービスで、キーテナントは生鮮食品や加工食品。不調だったのは、ともに婦人衣料だった。

地域別の「総合」欄を見ると、プラスだったのは九州・沖縄1.6%、中部1.5%、北海道0.8%、関東0.4%の4地域。
一方マイナスだったのは、四国▲0.1%、北陸▲0.2%、中国▲0.4%、近畿▲0.6%、東北▲1.9%の5地域だった。

インバウンド効果の高い地域がプラスとなった。

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(表は全て一般社団法人日本ショッピングセンター協会 SC販売統計調査報告2016年2月より)

また、政令指定都市は「総合」でプラス0.9%。
伸長率が高い順にみると、北九州市5.5%、名古屋市2.5%、川崎市2.4%、横浜市1.9%、
東京区部1.7%、福岡市1.5%、札幌市0.7%、京都市0.5%。
一方、マイナスだったのは、広島市▲0.9%、神戸市▲1.2%、大阪市▲1.9%、
千葉市▲2.4%、仙台市▲6.2%。

その他の地域(政令都市を含まない地域)は、総合で▲0.1%。
プラスとなったのは、九州・沖縄1.3%、北海道1.2%、中部1.2%の3地域。
一方、マイナスだったのは、近畿▲0.1%、四国▲0.1%、北陸▲0.2%、中国▲0.2%、
東北▲0.4%、関東▲0.8%の6地域となった。

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政令指定都市は、全体で0.9%増とまあまあで、表を見ると特にキーテナントは2.3%プラスとなり、名古屋を除いて12都市がプラスだった。一方、その他の地域は全体で▲0.1%の微減となった。

2月SCのプラスの要因は、他の業態と同じように、うるう年による営業日数の1日増。ただしこれは1日分のプラスが3.6%ほどにならねばならないから、実質はマイナス。それよりも春節によるインバウンド効果は大きいはず。リニューアルによるテナントの入れ替えや新規テナントの導入が微増の要因だった。日常の消費が低減し、インバウンドなど非日常が伸びている。これは、考えてみれば他力本願で、将来への不安はぬぐえない。その意味で日本全体の消費トレンドと軌道は同じということになる。

ここで、2016年1月~3月にオープンしたSC、また4月にオープン予定のSCの資料をみてみよう。

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1月(1件)、2月(3件)、3月(7件)、4月(9件)となっている。
表の店舗面積を多い順に並べると、
4月25日 セブンパークアリオ柏(千葉県)6万5000㎡
4月21日 日本郵便のキッテ博多(福岡市)6万4296㎡(延床面積)
3月19日 イオンモール堺鉄砲町(大阪府)5万6000㎡(総賃借面積)
4月23日 イオンモール今治新都市(愛媛県)5万4000㎡(総賃借面積)
この春、続々と大型SCが誕生する。

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