3月商業動態統計|小売業昨対比+2.1%、家電大型専門店が5.4%

経済産業省から発表された商業動態統計速報によると、「卸売業」と「小売業」を合わせた3月の商業販売額は41兆2510億円。前年同月比+2.7%、季節調整済みでは+0.4%となった。

卸売業の販売額は、28兆7080億円で+2.9%、季節調整済みは▲0.1%。その中で大規模卸売店の販売額は10兆3156億円、昨年同月比+6.1%。

小売業の販売額は12兆5430億円で+2.1%。季節調整済みでは+0.2%。
詳細を見ると、プラスとなったのは燃料+14.8%、自動車+8.9%をはじめ6項目。
一方、マイナスとなったのは3項目で、織物・衣服・身の回り品▲4.4%、各種商業(百貨店など)▲3.1%、無店舗▲2.0%。
>詳細はこちら

20170428_stats_01
(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業を業態別に見よう。

[百貨店] 全店売上高5732億円で▲1.7%(既存店は▲0.7)。季節調整済みは▲0.7%。
衣 料 品   ▲4.7%(既存店▲3.7%)。婦人・子供服の▲5.9%を始めすべてマイナス。
飲食料品  ▲1.2%(既存店▲0.3%)。
そ の 他   +2.9%(既存店+4.1%)。家庭用電気機械器具▲22.2%、家具▲7.5%などマイナス幅の大きい項目もあったが、その他の商品が+5.6%となったため、全体でもプラスを計上した。

[スーパー] (総合スーパーと大手食品スーパー) 全店売上高1兆0579億円で▲0.5%(既存店は▲0.9%)。季節調整済みは▲0.4%。
衣 料 品   ▲6.4%(既存店▲5.5%)。紳士服▲15.6%の二桁減をはじめすべてマイナス。
飲食料品  ▲0.3%(既存店▲0.9%)。
そ の 他   +1.9%(既存店+2.0%)。家具は▲15.0%、家庭用電気機械器具▲10.3%と二桁減でだったが、その他の商品が+4.5%だったこともあり、全体ではプラスとなった。
>百貨店・スーパーの詳細はこちらから

百貨店もスーパーも飲料がマイナスだった。既に発表されたスーパーマーケットの業態別月次報告によると、花見時期のズレにより、飲料、アルコールの売上げが伸び悩んだと発表されている。それに加えて、気温の低下も飲料のマイナス要因のひとつと思われる。

[コンビニエンスストア] 売上高の合計は9698億円で+3.2%。
内訳は商品販売額合計で9169億円で+3.4%。
ファストフード及び日配食品+5.9%、加工食品+3.2%、非食品+0.5%とすべて好調。またサービスも+0.7%とプラスを維持した。
>詳細はこちらから

[家電大型専門店] 全店販売額は、4022億円で+5.4%。
通信家電が+11.3%と二桁増。情報家電、生活家電、カメラ類もプラスで、唯一AV家電だけが▲0.6%とマイナスだった。
>詳細はこちらから

[ドラッグストア] 全店販売額は4856億円で、+2.4%。
食品+6.4%、健康食品+5.0など7項目でプラスと好調。
調剤医薬品▲10.2%とヘルスケア用品(衛生用品)・介護・ベビー▲0.5%の2項目はマイナスだった。
>詳細はこちらから

[ホームセンター] 販売額は、全店で2623億円、前年同月比▲0.3%。
プラスは、その他+11.8%、オフィス・カルチャー+2.9%。ペット・ペット用品+0.1%の3項目。
インテリア▲5.3%、カー用品・アウトドア▲4.4%など6項目がマイナスtなった
>詳細はこちらから

2017年3月の小売業の業態別の前年同月比率を高い順に並べてみると、
家電大型専門店 +5.4%。
コンビニエンスストア +3.2%。
ドラッグストア +2.4%。
ホームセンター ▲0.3%。
スーパー ▲0.5%
百貨店 ▲1.7%

3月は5.4%増の家電大型専門店がトップだった。コンビニ、ドラッグストアがそれに続いて好調。一方、ホームセンター、スーパー、百貨店がマイナスだったが、マイナス数字も小さく、小売業全体では+2.1%とプラスとなった。

検索ワード : 経済産業省  商業動態統計調査  3月動向  家電大型専門店  コンビニ  ドラッグストア

関連カテゴリー

統計 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧