5月商業動態統計|ドラッグ・コンビニ好調だが小売業季節調整済みは1.6%減

経済産業省から発表された商業動態統計速報によると、「卸売業」と「小売業」を合わせた5月の商業販売額は36兆2140億円。前年同月比+4.9%、季節調整済みでは▲0.8%となった。

卸売業の販売額は、24兆4550億円で+6.3%、季節調整済みは▲0.5%。その中で大規模卸売店の販売額は7兆9826億円、昨年同月比+7.6%だった。

小売業の販売額は11兆7590億円で+2.0%。季節調整済みでは▲1.6%。
詳細を見ると、燃料+8.7%、自動車+7.0%、医薬品・化粧品+6.3%をはじめ7項目がプラス。
マイナスとなったのは2項目で、無店舗▲0.5%、各種商業(百貨店など)▲1.6%となり、前月4月と同じ結果だった。
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(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業を業態別に見よう。
[百貨店]
全店売上高5069億円で▲1.1%(既存店は+1.0)。季節調整済みは+1.4%。
衣料品は▲3.3%(既存店▲2.2%)。婦人・子供服の▲4.6%、紳士服▲4.5%、身の回り品▲1.2%となったが、その他の衣料品だけは1.0%増となった。
飲食料品は▲0.8%(既存店+0.2%)。
その他は+2.5%(既存店+3.9%)。家庭用電気機械器具は▲13.6%と二桁減。家庭用品▲6.6%、食堂・喫茶▲3.3%、家具▲1.5%。マイナスが並んだが、その他の商品がプラス5.3%となったことで、全体ではプラスとなった。

[スーパー] (総合スーパーと大手食品スーパー)
全店売上高1兆0811億円で▲0.4%(既存店は▲0.9%)。季節調整済みは+0.0%の横ばい。
衣料品は▲5.3%(既存店▲4.3%)。その他▲8.1%、紳士服▲5.8%、婦人・子供服▲5.3%とすべてマイナス。
飲食料品は+0.2%(既存店▲0.6%)。
その他は▲0.1%(既存店▲0.4%)。家庭用電気機械器具▲12.0%、家具▲11.9%と二桁減をはじめすべてのカテゴリーでマイナス計上となった。
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[コンビニエンスストア]
売上高の合計は9965億円で+3.6%。
内訳は商品販売額合計で9384億円で+2.9%。
ファストフード及び日配食品+3.5%、加工食品+2.5%、非食品+2.6%とすべて好調。またサービスはプラス15.9%と大幅な伸び。
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[家電大型専門店]
全店販売額は、3236億円で、+0.4%。
生活家電+1.5%、カメラ類+1.3%、通信家電が+0.6%、その他+7.0%の4項目がプラス。マイナスは2項目でAV家電▲7.0%、情報家電▲1.1%となった。
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[ドラッグストア]
全店販売額は5103億円で、+5.8%。
食品+8.0%、ビューティケア(化粧品・小物)+7.3%を始めすべてプラスと好調だ。
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[ホームセンター]
販売額は、全店で3125億円で、▲0.7%。
プラスは、園芸・エクステリア+1.4%、オフィス・カルチャー+0.3%、その他+3.8%。ほかはインテリア▲5.5%、電気▲5.3%など6項目がマイナスだった。
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2017年5月の小売業の業態別の前年同月比率を高い順に並べてみると、
ドラッグストア +5.8%。
コンビニエンスストア +3.6%。
家電大型専門店 +0.4%。
スーパー ▲0.4%
ホームセンター ▲0.7%。
百貨店 ▲1.1%

5月はプラス3業態、マイナス3業態となった。ドラッグストアとコンビニはカテゴリーをみてもすべてプラスとなり好調だった。マイナスとなった3業態も減少幅は小さく、その中で百貨店は既存店ではプラスを計上した。小売業全体では季節調整済みで前年同月比マイナス1.6%だったから、まだまだの月だったと評していいだろう。

検索ワード : 経済産業省  商業動態統計調査  5月動向  小売業  ドラッグストア  コンビニ

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