9月コンビニ統計|既存店客数▲2.1%と19カ月マイナスでちょっと深刻

9月のコンビニエンスストア統計調査報告が、日本フランチャイズチェーン協会から発表された。

9月は前線の影響で寒暖差が激しく、麺類や中華まんなどのホット商品が好調だった。それに加えて、店内調理品などのカウンター商材が相変わらず売上げを伸ばした。しかし既存店売上高は0.01%減とわずかながら前年を下回った。

売上高は既存店ベースで7834億3400万円(▲0.01%)で4カ月連続のマイナス。一方全店ベースは、8903億1700万円、1.8%増で55カ月連続でプラスを維持している。店数が増えているからこれは当然。

総店舗数は5万5313店で、1年間で1149店舗の増加。1店舗当たりの平均月商1609万円で、平均日販は51.9万円。

既存店の来店客数は12億8651万人、▲2.1%と19カ月連続でマイナスとなった。全店では14億4773万人、0.3%増。2カ月ぶりにプラスとなった。1店当たりの平均来店客数は月間でおよそ2万6100人、1日840人。相変わらずすごい客数だが、既存店19カ月連続マイナスはちょっと深刻。

平均客単価は、既存店609円で2.1%増、全店は615円で1.6%増とともにプラスを維持した。既存店は30カ月連続で全店は3カ月連続だ。

既存店ベースの商品分野別売上高でプラスとなったのは唯一、サービスの15.4%。ほかはマイナスで日配食品▲0.2%、加工食品▲1.5%、非食品は▲0.9%という結果。

調査対象企業は(株)スリーエフ、(株)セコマ、(株)セブン-イレブン・ジャパン、(株)ファミリーマート、(株)ポプラ、ミニストップ(株)、山崎製パン(株)デイリーヤマザキ事業統括本部、(株)ローソンの8社である。

大手コンビニ3社の9月の概況は以下の通り(%は前年同月比)。

セブン‐イレブン・ジャパン
総店舗数1万9860店
既存店売上高 +1.3%
既存店客数 ▲1.2%
既存店客単価 +2.5%
全店売上高 +3.4%

ファミリーマート
総店舗数1万6899店(ファミマ1万3835店、サークルKサンクス3064店)
[ファミマ]
既存店日販売上高 ▲2.0%
既存店客数 ▲3.5%
既存店客単価 +1.5%
全店売上高 +22.3%
[サークルKサンクス]
既存店日販売上高 ▲4.9%
既存店客数 ▲6.9%
既存店客単価 +2.1%
全店売上高 ▲54.8%

ローソン
総店舗数1万3492店
既存店売上高 +2.1%
既存店客数 ▲0.5%
既存店客単価 +2.6%
全店売上高 +5.2%

9月の既存店売上高は、ローソン+2.1%、セブン-イレブン+1.3%と2社はプラスを維持。一方で、ファミマは▲2.0%、サークルKサンクスは▲4.9%だった。しかし3社ともに、客数は減少。そして客単価はローソンとセブンはもちろんだが、売上げマイナスのファミマとサークルKサンクスもプラスとなっている。

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