12月商業動態統計|卸&小売り12月販売額5.8%増・2017年総販売額456兆円

12月度の商業動態統計速報が経済産業省から発表された。2017年1年間の報告もされている。

2017年の商業販売額は455兆9220億円、前年比3.1%の増加。卸売業は313兆4060億円で3.6%、小売業は142兆5160億円で1.9%前年を上回った。

伸長率が高かった業態は、
ドラッグストアが6兆0295億円、+5.3%
家電量販店は4兆3115億円、+3.1%
コンビニエンスストアは11兆7451億円、+2.4%
スーパーマーケットは13兆0496億円 +0.4%
ホームセンターは3兆2942億円、▲0.4%
百貨店は6兆5532億円、▲0.7%

ドラッグストアが5.3%と年間を通して好調だった。

12月の「卸売業」と「小売業」を合わせた商業販売額は43兆7410億円で、前年比5.8%増となり、季節調整済みでは1.2%の増加だった。

卸売業の販売額は、29兆7950億円で6.8%プラス(季節調整済1.9%増)。農畜産物・水産物卸売業16.0%をはじめ、どの業種も好調に推移した。なかでも大規模卸売店の販売額は11兆0253億円で6.9%前年を上回った。ただし、医薬品・化粧品卸売業だけがマイナスとなった。


(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より)

小売業の販売額は13兆9460億円で3.6%増、季節調整済みでも0.9%の増加だった。商品別に見ると燃料の12.1%をはじめ、すべての業種項目でプラスとなった。

小売業を業態別に見てみよう。百貨店とスーパーは既存店の伸び率も発表されているので( )で示す。

[百貨店]
全店売上高7594億円で▲0.4%(0.8%)。季節調整済みは▲1.5%。
衣料品は▲1.2%(0.1%)、飲食料品は▲1.6%(▲0.3%)、その他2.4%(3.7%)。
百貨店主力の衣料品は紳士服は1.8%増加だったが、婦人・身の回り品、その他は減少した。

[スーパー] 〈総合スーパーと大手食品スーパーマーケット〉
全店売上高1兆3325億円で2.1%(1.3%)。季節調整済みは▲1.4%。
衣料品は▲2.2%(▲0.4%)、飲食料品は2.8%(1.6%)、その他1.3%(0.8%)。
主力部門の飲食料品は、プラスを維持した。

[コンビニエンスストア]
売上高の合計は1兆0279億円で1.8%の増加。
商品販売額合計は9669億円で2.4%増加。内訳は、ファストフードおよび日配食品2.4%、加工食品2.4%、非食品0.6%、サービス1.0%とすべてプラス。店舗数は1.0%増えて5万6374店となった。

[家電大型専門店]
全店販売額は、4748億円で5.3%。
通信家電が17.6%の二桁増をはじめ、4カテゴリーがプラス。一方、カメラ類とAV家電は減少した。店舗数は2529店舗で2.3%増加した。

[ドラッグストア]
全店販売額は5625億円で6.5%アップ。
食品9.8%、調剤医薬品8.6%など9カテゴリーすべてプラスと好調。店舗数は5.0%増加し、1万4902店舗となった。

[ホームセンター]
販売額は、全店で3371億円で1.6%。
その他9.2%、電気6.8%などが6項目がプラス。インテリア、家庭用家電・日用日、園芸・エクステリアがマイナスだった。

12月の小売業の業態別で見るとドラッグストアと家電大型専門店の伸び率が高かった。唯一百貨店は、前年を下回った。

ドラッグストア +6.5%
家電大型専門店 +5.3%
スーパーマーケット +2.1%
コンビニエンスストア +1.8%
ホームセンター +1.6%
百貨店 ▲0.3%

>[12月商業統計]経済産業省ホームページ

検索ワード:経済産業省 商業動態統計調査 12月動向 2017年 小売業 ドラッグストア 家電大型専門店

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