3月スーパーマーケット統計|既存店0.3%減/水産・非食品3.5%減

3月スーパーマーケット販売統計調査が発表された。この調査は、日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、新日本スーパーマーケット協会(NSAJ)の3団体の合同によるもの。調査対象企業は全国の270社。

発表したのは、AJSの前田伸司常務理事。

3月の総売上高は、8792億6291万円。既存店は前年同月比0.3%減で、昨年11月以来の前年割れとなった。3月のキーワードは3つ。1つは天候要因。上旬は悪天候だったが中旬以降は気温も高く好天に恵まれた。2つ目は競合店との価格競争が激しく客数が減少している。3つ目は1つ目の天候とも関係するが、花見などの行楽需要が高まりを見せた。

食品全体では±0.0%と横ばいだった。生鮮3部門は水産が品薄や高値の影響で苦戦したが、青果は前半野菜の相場高騰で単価が上昇したことが好調要因となった。また3部門とも気温上昇により鍋物商材は不調だったが、畜産は焼き商材にシフトしたことで売上げを伸ばした。

惣菜は上旬は悪天候に伸び悩んだ。しかし中旬以降の気温上昇で桜の開花が早まり、天候も安定していたことから行楽需要が高まった。寿司類はひな祭りの時期は良かったものの、全体的には不調だった。

日配は高気温で牛乳やアイスが売上げを伸ばした一方で、当然だがホットメニューは不調だった。一般食品ではふりかけや海苔、飲料、涼味商材は動きが良かった。コーヒー類は、値上げの影響で伸び悩んだという企業からの報告が多かった。非食品は殺虫剤、花粉対策商品が好調だったが、タバコは落ち込みが続いている。

保有店舗数別の売上げは、規模の大きい企業が伸び率が高いという傾向は変わっていない。

食品合計は7930億1796万円(90.2%)±0.0%
生鮮3部門合計 3029億8886万円(34.5%)+0.5%
・青果 1278億1707万円(14.5%)+3.2%
・水産   768億1406万円(8.7%) ▲3.5%
・畜産   983億5772万円(11.2%)+0.5%
惣菜   899億6704万円(10.2%)+1.0%
日配 1679億4290万円(19.1%)▲0.4%
一般食品 2321億1916万円(26.4%)▲0.6%

非食品 622億1138万円(7.1%)▲3.5%
その他 240億3406万円(2.7%)▲2.8%

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