3月外食産業統計|売上高4.6%増/土曜日1日増・花見需要で客数増加
一般社団法人日本フードサービス協会(JF)が「3月の外食産業市場動向調査」を発表した。業態別に集計したこの調査は、新店を含めた全店を対象にしている。3月末時点で、調査対象は200社、店舗数3万6359店。2月に比べて事業社は5社増え、店舗は400店増加した。
(日本フードサービス協会 外食産業市場動向調査より:以下同じ)
3月の全体売上高は4.6%プラスで、19カ月連続前年を上回った。好調要因は、前年に比べて土曜日が1日多かったこと。また、気温上昇で桜の開花が早まり、花見客を中心に客数が伸びたことだ。花見需要で売上げがアップしたのは、ファストフードの「持ち帰り米飯・回転寿司」、ファミリーレストランの「和風」、ディナーレストラン、飲食業態など。ちなみに全体の客数は3.0%増。
売上高を前年比伸び率順に並べると、ファストフード5.7%、ディナーレストラン4.6%、ファミリーレストラン4.2%、喫茶2.4%と前年超え。一方、店舗数減少の影響を受け、居酒屋とパブ・ビアホールは前年を下回った。
業態別では、ファストフードが「和風」「洋風」ともに5.2%増と好調。また「その他」は売上高21.9%増。これは、アイスクリームチェーンの携帯電話会社とのコラボキャンペーン効果で、客数が59.9%と大幅に伸びたためだ。ファミリーレストランは、春休みのファミリー需要で「焼き肉」が11.4%増。16カ月連続で好調を維持している。さらに中華もキャンペーン効果で6.5%増と売上げを伸ばした。