3月商業動態統計|販売額42兆2.2%増/卸売業2.8%増/小売業1%増

3月度の商業動態統計速報が経済産業省から発表された。

「卸売業」と「小売業」を合わせた商業販売額は42兆2470億円で、前年比2.2%増だった。しかし季節調整済みでは0.6%前年を下回った。

卸売業の販売額は、29兆5830億円で2.8%プラス。季節調整済みは0.4%の減少。唯一医薬品・化粧品だけが前年を下回ったが、ほかの5業種は前年超えとなった。


(経済産業省大臣官房調査統計グループ編商業動態統計月報より:以下同じ)

そのなかで、大規模卸売店の販売額は11兆5806億円で1.2%プラス。鉱物35.8%をはじめ、建築材料15.0%などが大きな伸び率。一方で減少したのは、自動車▲7.4%、その他の輸送用機械器具▲7.3%、医薬品・化粧品▲6.3%。

小売業の販売額は12兆6640億円の1.0%増。季節調整済みでは0.7%の減少。商品別に見ると燃料小売業7.0%をはじめ、6業種が前年をクリアしたが、自動車▲0.4%など3業種は前年を下回った。

業態別に見てみよう。百貨店とスーパーは既存店の伸び率も発表されている。

[百貨店]
全店売上高5702億円で▲0.5%(既存店0.9%、以下同じ)。季節調整済みは▲1.4%の低下。
百貨店主力の衣料品は▲0.1%(1.2%)。紳士服・用品と身の回り品は増加したが、婦人・子ども服・用品とその他が減少した。飲食料品は▲2.2%(▲0.6%)、その他0.6%(1.9%)。

[スーパー] 〈総合スーパーと大手食品スーパーマーケット〉
全店売上高1兆0613億円で0.6%(▲0.4%)。季節調整済みは▲2.1%。
衣料品は▲2.5%(▲1.4%)。主力部門の飲食料品は1.2%(▲0.1%)と全店では前年を上回った。その他は▲0.4%(▲1.5%)。

[コンビニエンスストア]
売上高の合計は9969億円で2.8%の増加。
商品販売額合計は9412億円でプラス2.6%。内訳は、ファストフードおよび日配食品3.5%、加工食品2.9%、非食品1.3%、サービスが5.3%とすべてが前年クリア。店舗数は0.3%増えて5万6344店。

[家電大型専門店]
全店販売額は、4032億円で0.2%プラス。
通信家電が12.8%と二桁増。一方で、情報家電が5.1%減少と苦戦した。店舗数は2530店で2.1%プラス。

[ドラッグストア]
全店販売額は5295億円で8.5%アップ。
9カテゴリーすべてプラス。とくに伸び率が高かったのは調剤医薬品14.0%とビューティーケア11.6%で二桁増。これに、食品9.6%、OTC医薬品9.4%が続く。店舗数は4.7%増加し、1万5198店舗。

[ホームセンター]
販売額は、全店で2634億円で0.4%増。
園芸・エクステリア6.0%とカー用品・アウトドア4.9%は好調だった。しかし電気▲4.6%、オフィス・カルチャー▲4.0%などは低迷した。店舗数は0.8%増加し4306店舗となった。

3月はドラッグストアがほかを引き離して、高い伸び率を示した。コンビニエンスストアがそれに続く。スーパーマーケット、ホームセンター、家電大型専門店はなんとか前年をクリアした。百貨店だけが前年を下回った。

ドラッグストア +8.5%
コンビニエンスストア +2.8%
スーパーマーケット +0.6%
ホームセンター +0.4%
家電大型専門店 +0.2%
百貨店 ▲0.5%

[3月商業統計]経済産業省ホームページ

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