カインズnews|2021年度「ポーター賞」を受賞/独自の戦略を評価
(株)カインズ(埼玉県本庄市、高家正行社長CEO)は、一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻が主催する、独自性のある優れた戦略を実行している日本の企業・事業を表彰する2021年度「ポーター賞」を受賞した。
ポーター賞は、製品、プロセス、経営手腕においてイノベーションを起こし、これを土台として独自性がある戦略を実行し、その結果として業界において高い収益性を達成・維持している企業を表彰する。2001 年 7 月に創設された。名前は、ハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授に由来している。
受賞コメントでは、「2000 年ごろからのホームセンター市場の飽和を受け、業界では、経営統合による規模の経済の追求、カテゴリー特化による経営効率改善などの対応が採られたが、カインズは買収を行わない有機的な手段で高い収益性を維持しつつ順調に成長を続ける。」ことを評価している。
また「効率的な物流に支えられたローコストオペレーションによる日常消耗品の価格競争力、顧客視点の商品開発力による低価格だけれどデザインや使い勝手の良い商品に加え、近年では『楽カジ KITCHEN』『楽カジ LAUNDRY』など、品番を越えたテーマによる商品開発と店づくりによって売り場の付加価値を高めている。また、10 万点以上ある商品を店舗で見つけやすくする検索サービス、店舗在庫の見える化、サービスのオンライン予約など、デジタルも駆使してリアル店舗の魅力を強化」も受賞の理由として挙げられている。