マツキヨココカラnews|2030年度1兆3000億円/5カ年中期計画スタート
(株)マツキヨココカラ&カンパニー(東京都文京区、松本清雄社長)は2031年3月期までの5カ年の中期経営計画をスタートさせた。
数値目標では2031年3月期の売上高1兆3000億円としている。また、EBITDAマージン13%以上、ROE12%以上を挙げる。
EBITDAは営業利益+減価償却費およびのれん償却額としたもので、同社はEBITDAを売上高で割った「EBITDAマージン」で数値目標を立てた。また、売上高については、従来、M&Aなどを含んだ目標値を設定していたが、今回のグループ経営目標では、独自の成長による売上高を明確にするため、連合体構想分を「+α」として分けて設定した。
また、経営の前提として、グループ成長の基盤となる「人間性尊重の職場」、「ガバナンスの充実・強化」、成長戦略となる「美と健康への貢献」、「地球環境の保全」と区分し、「差別化」「投資」「社会貢献・還元」の3つの項目で戦略を進める。
第一の差別化戦略ではプラットフォームビジネスの強化により、顧客に選ばれ続ける企業を目指すべく、事業ドメインである美と健康の分野での新しい価値提供に取り組む。同社の強みである魅力的な商品・サービス、価値や体験、大都市圏を中心とした店舗網、そして 1.5 億超の顧客接点からもたらされるクローズドな情報などを活用し、ドラッグストアと調剤事業のシームレスな連携による顧客の利便性向上を図る。また、BtoBを含む事業領域の拡張を進める。
第二の投資戦略では自社のプラットフォームを支える基盤への投資を積極的に行い、デジタル技術による顧客の利便性追求と運営効率化を進める。また、大都市圏を中心とする重点エリアへの出店強化とM&A推進による事業規模の拡大、調剤併設化を推進する。
海外にはASEANを中心とした新規国進出による事業の拡大を目指す。人的資本への投資として、従業員にとって働きやすさと働きがいのある労働環境の整備や、プロフェッショナル、グローバル人材の継続的な育成と従業員エンゲージメントの向上を図る。
「社会貢献・還元」では、企業価値向上に資する持続可能な経営を実践する。、ステークホルダーへの安定的な還元、コーポレートガバナンスの充実、環境・社会への対応(気候変動対応、地域医療サポート)、資本市場からの要請対応に取り組む。