おかやまコープnews|全店に自動発注システム導入/人時とロス削減に効果

生活協同組合おかやまコープ(岡山県岡山市、田中照周理事長)は、運営するスーパーマーケット全店に自動発注システムを導入した。需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」の仕組みを採用した。

おかやまコープでは、日用品や缶詰といった賞味期限の長いグロサリーの発注に、基幹システムに付属する自動発注システムを利用していた。しかし、日配カテゴリーでは、賞味期限が短く、気温や天候などの要因で需要が大きく変動するため、値引きや廃棄ロス、機会ロスなど発注と在庫管理のバランスが課題だった。

そこで、ロス削減と人時改善を目的に、日配カテゴリーにも対応可能な需要予測型の自動発注システムの導入を検討していた。「sinops-CLOUD」が商品カテゴリー単位で導入が可能であることから、2023年10月より一部店舗で実証実験を開始。その結果、発注時間の大幅な削減、また値引き・廃棄ロス率の改善が確認されたことから全店導入が決定し、2024年10月には全店舗での稼働を完了。

牛乳、パン、畜肉加工品などの日配カテゴリーでは、発注にかかる作業時間を1店舗1カ月当たり約65.8時間削減した。全店では年間約8680時間削減の見込み。

また、値引き・廃棄ロス率は現状より約1.0%改善(改善率では分類ごとの特性もあり10~25%改善)、在庫金額は畜肉加工品で25%、日配で30%の改善となった。特にパンでは全店導入から1カ月目で、在庫金額を14.0%、値引き・廃棄ロスの改善率は17.5%の効果となった。

関連カテゴリー

システム 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧