ウォルマートnews|ヒューストンで無人自動運転車による配達実証実験開始
ウォルマート(アーカンソー州ベントンビル、ダグ・マクミロンCEO)は、10日、ニューロ(Nuro)社と提携して、無人自動車を使って食料品の配達をする実証実験を開始すると発表した。場所はテキサス州のヒューストン。
〈Nuro「R-2」〉
11月14日に発表されたウォルマートの第3四半期のeコマース売上高は41%伸長している。この事実が示すように、ニューロ社との提携の背景にはオンライン注文の増加が挙げられる。
この実証実験は、ニューロ社が独自に開発した無人自動運転車「R-2」を使って配達を始める。「R-2」は「R-1」プロトタイプの更新版で、高さ約1.8メートル、幅は一般的なセダンの約半分、最高時速は約40キロ。屋根に設置されたセンサー、レーダー、カメラを使って目的地へ向かう。到着するとアプリやメッセージなどで顧客に開錠コードを送信し、顧客がそれを入力すると自動運転車のドアが開き、食料品が取り出せるという仕組みだ。積載容量は「R-1」の1.5倍で食料品袋約18個分。
このサービスは、このプログラムへの参加を申し込んだヒューストンの顧客を対象に数カ月以内に利用できるようにする。2020年後半には一般の顧客に拡大する計画だ。
ニューロ社は、元Googleの2人のエンジニアによって設立された自動運転自動車のスタートアップ企業である。同社は2018年12月、全米ナンバー1スーパーマーケット企業のクローガーと提携して、アリゾナ州スコッツデールの店舗で自動運転車による無人の商品配送をすでに開始している。クローガーとウォルマートで採用されたことによって、ニューロの普及は早まるに違いない。