米国小売業news|大手チェーンがコロナ就業手当としてボーナス・時給アップ

アメリカの新型コロナウイルス感染拡大は深刻だ。22日(日)に、トランプ大統領が記者会見し、感染者が3万人を超えたと発表。外出禁止措置が取られている州や都市も増えている。カリフォルニア州に続き、ニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州、イリノイ州、オハイオ州、ルイジアナ州、デラウェア州など、全米の3分の1に相当する1億人を超える人たち対象になっている。生活必需品を買うために顧客はウォルマートやコストコといった大型店からトレーダー・ジョーやアルディの小型店にまで押しかけている。陳列するそばから商品が売れていき、従業員は商品補充作業や顧客対応に追われている。

そこで小売業各社は、現場で働く社員に対してさまざまな特別措置を講じ始めた。


ウォルマートは、時給社員を新たに約15万人雇用した。また既存の雇用中の社員に対しては特別ボーナスを支給する。ボーナスは3月1日付けで雇用している全社員に対して、4月2日に支払われる。フルタイム社員には300ドル、パートタイム社員には150ドルが支給され、この支給総額は3億6500万ドル(1ドル100円換算で365億円)に上る。

また2021年度第1四半期の業績に応じて、店舗と物流部門の社員に対して5月に支払われる予定のボーナスを早めに支払う。こちらの支払額は1億8000万ドル。したがって、総額5億5000万ドル(100円換算で550億円)に上るボーナスが、社員に支給されることとなる。


ターゲットでは、時給社員の時給を5月2日までに1時間当たり2ドル引き上げる。時給の引き上げによって、社員1人当たり240ドル~480ドルほどの給料アップになる。また特別ボーナスとして1人当たり250ドルから最大1500ドルを時給社員に支払う。この特別措置のため、ターゲットは約3億ドルの支出を見込む。


クローガーは、同社の物流チェーン、加工工場、顧客部門の社員に対して特別ボーナスを支給する。フルタイム社員には300ドル、パートタイム社員には150ドルが支払われる。「多くの地域で外出制限措置が取られているなか、自らの危険を顧みずに消費者に奉仕している社員の献身的な努力に対する感謝の気持ちの一環として、この特別ボーナスが支払われる」と、ロドニー・マクマレンCEOは述べている。さらに、新型コロナウイルス関連を発症した社員に加え、医師などの勧めによって隔離措置が取られることになった社員に対しても、14日間の有給病欠休暇を認める。


トレーダー・ジョーの社員は会社宛てに、新型コロナウイルスが流行するなか働く「危険手当」を要求する嘆願書を提出した。3月17日現在、約1万人の社員が署名している。その回答として、同社はそれぞれの店に「特別賞与基金」をつくることを計画している。直近の売上げ増分を原資とする。それぞれの店の賞与基金は、期間中の労働時間に応じて従業員に平等に分配されると、ビジネス・インサイダーは報じている。


外出制限によってこれまで以上に需要が急増しているアマゾンでは、倉庫や配送業務に対応するため、約10万人を新規雇用する。また時給社員の時給を4月末までの期間限定で1時間当たり2ドル引き上げると発表している。

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