ライトエイドnews|第2Q売上高60億ドル・11.5%増も1300万ドルの赤字

米国ドラッググストア第3位のライトエイド(ペンシルベニア州ハリスバーグ、メアリ・サモンズCEO)が8月29日に終了した2021年度第2四半期の決算を発表した。

6~8月期の売上高は前年同期比11.5%増の59億8000万ドル(1ドル100円換算で5980億円)だが、1320万ドルの赤字(前年度は7871万ドルの赤字)だった。

小売薬局部門の収入は4.4%増の40億2000万ドル、既存店売上高は3.5%増(フロント・エンドが4.6%、調剤が2.3%それぞれ増加)、フロント・エンドの市場シェアは売上高で1.3%増加した。30日換算の処方箋数は2.6%増加した。

ファーマシー・サービス部門の収入は29.1%増の20億4000万ドルとなった。これにはメディケア・パートDの会員数25.9万人増が寄与した。米国のメディケア制度は、65才以上の高齢者と65才未満の障害者向けの公的医療保険プログラムである。65才以上の高齢者のほぼ全員がメディケアに加入している。このプログラムは4つに分けられている。パートAは病院保険、パートBは補足的医療保険、パートCはメディケア・アドバンテージ、パートDは外来処方薬給付である。ライトエイドはこのパートDの会員を増やしている。

2016年にウォルグリーンに買収されそうになったり、その後、2018年にはスーパーマーケット第2位のアルバートソンと経営統合寸前まで行ったり、昨2019年にはウォルグリーンに2000店近くの店舗を売却したり、紆余曲折を経て生き残っているライトエイドだが、赤字体質からは依然、抜け出せていない。

赤字経営とはいえ、地域のドラッグストアとして堅調な業績を上げており、その赤字幅は縮小している。フロント・エンドの売上げは、コロナ禍のなかで買い回りをあまりしなくなった消費者によって支えられている。

2021年度通期では、収入で235億ドル~240億ドル、既存店売上高で3.0%~4.0%増、純損失で1.9億ドル~1.4億ドルを予測している。

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