ベストバイnews|第3Q売上高21.4%・純利益33.4%の増収増益/EC173.7%増
米国家電チェーン最大のベストバイ(ミネソタ州ミネアポリス、コリー・バリーCEO)が、10月31日で終了した2020年度第3四半期の決算を発表した。
8月~10月期の売上高は118億5300万ドル(1ドル100円換算で1兆1853億円)で前年同期比21.4%増。営業利益は5億6100万ドルで、42.0%増。純利益は3億9100万ドルで、33.4%増と好調だ。
COVID-19パンデミックの影響でリモートワークやリモート授業が浸透するなか、コンピュータやタブレットの売上げ、巣篭もり需要によるキッチン家電の売上げが牽引して、既存店の売上高は前年同期比23.0%増となった。
売上げ全体の約9割を占めるアメリカ国内の売上高は、前年同期比21.0%増の108億5000万ドルだった。旅行や外食が控えられ、その費用が家電購入に向けられたことで国内の既存店売上高も22.6%増となった。
国内のeコマース売上高も、アプリで注文して駐車場で受け取るカーブサイド・ピックアップに注力したことで大幅に伸長し、173.7%増の38億2000万ドルとなった。これは国内売上高全体の35.2%に当たる。
商品カテゴリー別では、国内売上高の47%を占める「コンピュータとモバイルフォン」が前年同期比で21.5%増、29%を占める大型4Kテレビなどの「コンシューマーエレクトロニクス」は21.1%増、14%を占める白物家電の「アプライアンス」は39.3%増、5%を占める「エンターテイメント」は17.5%増、同じく5%を占める「サービス」も12.7%増とすべてのカテゴリーで二桁台の大幅増となった。
ベストバイは10月31日時点で、国内にベストバイ956店舗、アウトレットセンター14店舗、アプライアンスを専門に販売するパシフィック・セールス21店舗、合計991店舗を展開している。国外ではカナダとメキシコに213店舗を運営している。