コールズnews|’22年営業収益172億ドル7.1%減・赤字で終了

米国ジュニアデパートのコールズ(ウィスコンシン州メノモ二―フォールズ、トム・キングスベリーCEO)は、1月28日で終了した2023年1月期の第4四半期と通期決算を発表した。

ジュニアデパートは通常の百貨店のようなラグジュアリーブランドではなく、二番手ブランドを中心に品揃えする業態。通常の百貨店より売場面積が狭く、低投資で出店できる郊外店舗が多い。米国商業センサスの「ディスカウントデパートメントストア」に属する。

第4四半期の営業収益は57億7500万ドル(1ドル130円換算で7508億円)で、前年同期比は7.2%減、営業損失は3億0200万ドル(393億円、前年は4億5000万ドルの営業利益)、純損失は2億7300万ドル(355億円、前年は2億9900万ドルの純利益)の減収減益となった。既存店売上高も6.6%減少している。

そして通期では、営業収益171億6100万ドル(2兆2309億円)で、前年比は7.1%減、営業利益は2億4600万ドル(320億円)で85.4%の大幅減、純損失は1900万ドル(25億円、前年は9億3800万ドルの純利益)となった。既存店売上高は通期でも6.6%のマイナスだ。

コールズのキングスベリーCEOは2022年12月以降、同社の暫定CEOだったが、2023年2月2日をもって、正式にCEOに就任した。また、2月9にCMO兼CDO(Chief Merchandising and Digital Officer)として、ニック・ジョーンズ氏を、2月28日には社長兼COO(Chief Operating Officer)として、デイブ・アルブス氏を任命している。ジョーンズ氏はウォルマートの上級リーダーシップチームでの経歴をもち、3月に就任する。またアルブス氏はBealls Retail Groupの前社長兼CRO(Chief Retail Officer)で、4月に就任予定だ。

2023年度(2024年1月期)は売上高マイナス2%~4%、1株あたり利益は2.10~2.70ドルの範囲と消極的な予測をしている。一方で、設備投資は6億~6億5000万ドルを計画し、2023年中にルイ・ヴィトン傘下の化粧品ブランド「セフォラ」のインショップを新たに250店舗オープンすることを発表している。

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