ベストバイ欧州撤退と日米家電業界の正反対
アメリカのベスト・バイがヨーロッパ事業から撤退する。
ベスト・バイは、世界最大の家電チェーンストア。
同社の4月30日の発表によると、
保有するベスト・バイ・ヨーロッパの株式50%を
ヨーロッパの通信会社Carphone Warehouse Groupに売却する。
同社は現在の合弁事業の相手方で、
売却金額は、約7億7500万ドル(約766億円)。
ベスト・バイは2008年に、
Carphone Warehouse Groupとの合弁で、
ベスト・バイ・ヨーロッパを設立した。
現在、8カ国で店舗を運営している。
しかし、2014年の売上高は、
55億ドル(約5443億円)から56億ドル(約5542億円)程度になる模様で、
これはベスト・バイ全体にとっては、
取るに足りないほどの利益率となっている。
本国のベスト・バイも業績は思わしくはない。
2013年2月期の売上高は、
450億8500万ドル(約4兆4568億円)で前年比▲11.1%。
4億2100万ドル(約416億円)の純損失を計上している。
アメリカは日本とは逆の様相を呈する。
総合スーパー「ハイパーマーケット」のウォルマートや、
メンバーシップホールセールクラブのコストコ、サムズが、
家電を主力部門として伸ばしているのに比べて、
家電専門店チェーンのベスト・バイやレディオ・シャックは苦戦している。
三番手のサーキット・シティは倒産してしまった。
日本の場合、1990年段階では、
ダイエーが一番、家電を売っていた。
しかし総合スーパーがほとんど、
家電を放棄してきて、
その代りヤマダ電機やエディオン、ケーズホールディングス、
さらにヨドバシカメラ、ビックカメラが巨大になってきた。
日米正反対の現象の中で、
ベスト・バイのヨーロッパ撤退。
代わりにヤマダ電機、
ヨーロッパへの出店はいかが?
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