Walmart第1四半期 国内伸びず海外が牽引
ウォルマートのアメリカ国内売上げが、
伸びない。
店の状態がひどく悪いわけではないのだが。
16日、ウォルマート・ストアーズが、
2013年第1四半期決算を発表した。
正味売上高は1134億2900万ドル。
時価換算で11兆7000万円。
3カ月でこの数字だから、
1カ月に平均すると3兆9000億円と約4兆円。
前年同期比1.0%増。
正味売上高は、
メンバーシップホールセールクラブのサムズ等の売上げを除いたもの。
それらを加えた総売上高は、
1141億8700万ドル(約11兆87000億円)。
しかし、
この増収の中身は
ほとんどがウォルマート・インターナショナルの稼ぎ。
つまり、海外の売上げ。
事業セグメントごとに正味売上高を見ると
アメリカ国内は665億5300万ドル(約6兆8500億円)で
前年同期からの伸びは0.3%に止まる。
問題の既存店売上高は▲1.2%。
まずはクローガーの正面対決における健闘もあろう。
ターゲットもウォルマートを、
其れこそターゲットにして奮闘している。
ダラーゼネラルのダラーゼネラル・マーケットや、
ウォルグリーン、CVSファーマシーの食品強化も、
じわじわとウォルマートの既存店に迫る。
国内では、まさに狙い撃ちされるばかりだ。
一方、海外の売上高は330億0500万ドル(約3兆4000億円)。
前年同期比で実に、
2.9%も増加した。
要するに、
いまのウォルマートの成長は
ほとんどが海外によるもの。
次期CEOの話がニュースになっているウォルマートだが、
その重責を担う人物には、
第一に国内の四面楚歌のような状況への、
細かな立て直しという大きな仕事が待っているわけだ。
もっとも1990年以降、
ウォルマートはずっと、
四面楚歌だった。
前向きな姿勢を失ったら、途端に失速する。
だからイノベーションの連続だった。
海外部門に関しては、
ボリュームの伸びは著しいものの、
営業利益面では、まだまだだ。
海外部門の営業利益は
12億5600万ドル(1300億円)で、
前年同期比▲4.7%。
アメリカ国内は、
53億2900万ドル(約5500億円)で、
5.9%の増加。
海外部門は、日本の西友を含めて、
まだまだ投資を続けている。
だから利益は相対的に低い。
しかしインターナショナル部門からも、
利益を上げる必要には迫られるだろうから、
運営の効率化も求めらる。
これが次期CEOの第二の課題だ。
純利益は39億4500万ドル(約4062億円)。
前年同期比1.3%の増加だった。
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