ダラーゼネラルニュース|2016年度決算で年商220億ドルの増収増益

ダラーストア最大の米国ダラーゼネラルの2016年度決算が発表されている。前年度は2月3日に締められたが、2017年1月期決算としていいだろう。アメリカではウィークリー・マネジメントが常識だから、1月末といっても、2月3日の金曜日締めとなる。
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その2016年度売上高は219億8660万ドル(1ドル100円換算で2兆1987億円)で、7.9%の伸び率だった。既存店売上高は0.9%の増加。

営業利益は20億6345万ドルで、伸び率6.3%。売上対比営業利益率はなんと9.4%。当期純利益は12億5113万ドルで、37.4%の増加。売上対比の純利益率は5.7%の高率。

つまり増収増益。

徹底したローコストで販管費率21.46%、粗利益率30.85%の経費構造を持つ。

第4四半期の売上高は60億0925万ドルで、13.7%の増加。既存店売上高は1.0%の増加。営業利益は6億8062万ドル、11.1%の伸び率。純利益は4億1418万ドルで10.0%の増加。

店舗数は期末に1万3320店で、期中900店の純増、63店の閉鎖だった。

ダラーゼネラルとしてはまあまあの成績だった。

CEOのトッド・ベイソスのコメントは誇らしげだった。
「2016年を通して、難しい環境にあった。その中で既存店売上高を0.9%増加させることができた。結果として1株あたりの純利益を12%増加させた」

2017年度は、約1000店舗の新店オープンを計画している。さらに社員の報酬を上げ、トレーニングに投資する。ヒューマンリソースマネジメントの強化によって、長期的な成長に備える。

ダラーストアはかつてバラエティストアといわれた。はじめはウールワースのワンコインストア。「グレイト・ファイブセントストア」と称した。その後、5セント&10セントストアとなり、現在は1ドルストア時代。かつてのダラーストア企業はみな、ディスカウントストアに業態転換し、逆に空白となったワンコインストア市場に、ダラーゼネラル、ファミリーダラー、ダラーツリーが三強として急成長を遂げた。そして2014年7月、業界第2位のファミリーダラーを、3位のダラーツリーが買収して、二強時代に入っている。商人舎ではこれを「鼎占から複占への現象」と呼んでいる。

昨年度のアメリカは、失業率が低下し、平均所得も上昇している。その結果、ダラーストアの主マーケットの中流以下の世帯の購買力が上がってきた。ダラーストアトップのダラーゼネラルは、ダラーツリーとがっぷり四つの競争を展開しつつ、その恩恵を受けている。

 

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