コストコニュース|17年度第3四半期8%増収・28%増益だが6/1会員費値上げ

コストコホールセールの2017年度第3四半期決算が発表された。アマゾンなどeコマースの影響も受けず、相変わらず絶好調。

コストコの本決算期は8月だが、第3四半期は5月7日で終わった。

第3四半期の売上高は前年同期比で8%増の、282億1600万ドル。会員費収入を含むと288億6000万ドル(1ドル100円換算で2兆8860億円)、こちらも8%の増加。営業利益は9億6800万ドルで12.8%のプラス。純利益は7億ドルで28.4%の増加。既存店売上高は国内が6%増、カナダが2%増、日本を含むその他国際店が4%増、全体では5%のプラスだった。

現在、世界10カ国に732店舗。既存店は全店が黒字。米国とプエルトリコは510店舗、カナダ95店舗、メキシコ37店舗、イギリス28店舗、日本で25店舗、韓国で13店舗、台湾で13店舗、オーストラリアで8店舗、スペインで2店舗、アイスランドで1店舗。
さらに
米国、カナダ、英国、メキシコ、韓国、台湾で電子商取引のWebサイトを運営している。

2017年度全体では26店の新規出店を計画しているが、米国内では13店である。

商品カテゴリー別に見ると、ハードラインとソフトラインはが1桁台の中間で増加した。とくにタイヤ、ハードウェア、ヘルス&ビューティが良かったし、アパレル、ハウスウェア、日用雑貨も好調だった。生鮮食品は1桁台の前半で増加したが、家電は1桁台の前半で減少した。

5月初旬段階の会員総数は8810万人となった。このうちエグゼクティブ会員は1830万人で、全体の38%を占める。しかしこのエグゼクティブ会員の売上高は全体の商品売上げの70%近くを占める。

会員の更新率は、アメリカとカナダで94.1%。前年度より0.2%ダウン。このあたり、ちょっとだけeコマースの影響を感じさせる。ゴールドスター会員の更新率は米国内とカナダで90.2%。全体では87.5%。これもアマゾンプライムなどの影響が出ていると見ていいだろう。しかも今年6月1日からは会員費が値上げされる。アメリカでは一般会員費が5ドル上がって60ドルに、エグゼクティブ会員は10ドル値上げされて120ドルとなる。更新率ダウントレンドの中での会員費の値上げは、コストコにとって、大きな試練となるだろう。

ちなみに第3四半期までの36週間の売上高は848億1500万ドル、会員費を含む総収入は867億2500万ドル(8兆6725億円)で、どちらも5.6%の増加。営業利益は26億6100万ドル、7.3%のプラス。純利益は17億6000万ドルで12.0%の増加である。

検索ワード:コストコホールセール 会員費 ゴールドスター会員

関連カテゴリー

海外 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧