イオンnews|3月既存店主要7社が伸び/イオンリテール2.9%増

イオン(株)(千葉県千葉市、吉田昭夫社長)の2025年3月の連結各社の業績は、主要10社中7社が既存店売上高が前年同月を上回った。

3月は物価高により、商品の価格改定が昨年より頻繁に行われ、卒業・入学式用のお出かけファッションや新生活に向けた準備用品の拡充などに取り組んだ。

トップバリュでは、時短料理のニーズに対応し、後片付けを気にせずレンジで加熱するだけでフライパンで調理したような焼き目がつく「レンジで焼きたて 餃子」や「レンジでおいしいひもの」などを発売した。

総合小売事業のイオンリテールでは、春の大型セール「イオン 超!春トク祭り」で、パン、惣菜の増量企画やステーキ肉やサーモンなどハレの日のごちそうメニューの提供、新入学・新生活、春のお出かけ需要に対応する雑貨・ファッション等の商品を提案した。また、食品や日用品など、特にお客の支持が高い商品を中心に、より訴求力の高い価格設定を週間・月間単位で行う「イオン生活応援!」企画を実施・強化した結果、前年の既存店売上高を上回った。

部門別では、グロサリー、デイリー、リカー、農産、畜産が好調に推移し、食品売上高は既存店の前年実績を31カ月連続で上回った。

ヘルス&ビューティケアでは、花粉症関連の医薬品、調剤薬が好調に推移し、既存店売上高が前年を上回った。

総合スーパー事業を各社別にみると
イオンリテール(株)の既存店売上高102.9%、全店売上高では103.3%
イオン北海道(株)の既存店売上高は102.3%、全店では110.0%
イオン九州(株)の既存店売上高は104.5%、全店では103.6%

スーパーマーケット事業の主要企業10社計では、各社で春休みに楽しめるごちそうメニューを拡充し、行楽需要の取り込みやトップバリュの拡販など売上拡大に取り組んだ結果、既存店客数が12カ月連続で前年を超え、既存店売上高は25カ月連続で前年実績を上回った。

特にフジでは、「新生フジ1周年誕生祭」を開催し、惣菜や弁当、加工食品など記念商品を展開。マックスバリュ東海は、アプリクーポンなどのデジタル販促が客数増に寄与し、既存店売上高が5カ月連続で前年を上回った。

主要企業をみると
マックスバリュ東海(株)は既存店売上高102.6%、全店売上高104.0%。
(株)フジは既存店売上高が103.7%、全店では103.0%

サービス・専門店事業のコックスでは、寒暖の差が激しく春物や初夏物商品の販売は伸び悩んだが、気温の上昇にともないインナーやボトムの需要が増加した。

コンビニおよびサービス・専門店事業を主要企業別にみると
ミニストップ(株)は既存店売上高103.2%、全店売上高102.8%
(株)コックスの既存店売上高は93.8%、全店は94.6%
(株)ジーフットは既存店売上高92.1%、全店は90.2%

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